青井岳温泉は、宮崎県都城市山之口町にある温泉施設です。施設の名称は「青井岳荘」といい、豊かな自然に囲まれた「青井岳自然公園」内に位置しています。
青井岳温泉は、宮崎県南部の鰐塚山地に位置する「青井岳自然公園」内で湧出している温泉です。温泉の湯はぬるぬるとしたとろみのある泉質が特徴で、公式サイトでは「とろみの湯100選」に選ばれたとされています。また、温泉愛好家の間で人気の「九州八十八湯めぐり」の対象施設にもなっており、多くの観光客や地元の方々に親しまれています。
青井岳温泉の施設「青井岳荘」は、1971年(昭和46年)4月に旧山之口町営の『国民宿舎青井岳荘』として設立されました。その後、1989年(平成元年)10月と2003年(平成15年)に改築され、長年にわたり地域の人々に愛され続けてきました。
国民宿舎としての営業が終了した後は、『山之口町総合交流活性化センター』、旧山之口町が都城市と合併した後は『山之口総合交流活性化センター』として運営されていました。2013年(平成25年)6月には開業10周年を迎え、記念イベントも行われています。2023年(令和5年)4月1日からは、『ヤマブルー株式会社』に施設が譲渡され、現在の名称『青井岳温泉』に改められました。
青井岳温泉の泉質は「ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉」で、泉温は37.3℃、pH値は7.5です。この温泉には神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、慢性消化器病、痔疾、冷え性、きりきず、やけど、慢性皮膚病、慢性婦人病など様々な効能が期待されています。とろみのある湯は、肌を滑らかにし、保温効果が高いと評判です。
青井岳温泉へのアクセスは非常に便利です。施設は宮崎市と都城市を結ぶ主要道路である国道269号の近くにあり、JR日豊本線・青井岳駅から徒歩5分の位置にあります。以下に詳しいアクセス方法を記載します。
日豊本線・青井岳駅から徒歩で約5分の距離にあります。
宮交バス「青井岳温泉」バス停下車すぐの場所にあります。宮崎市内および都城市内からはそれぞれ1日4往復の運行があります。
車でのアクセスも便利で、宮崎自動車道・田野ICから宮崎県道28号日南高岡線、国道269号を経由して約15分。また、都城駅前から国道269号を経由して約35分、山之口駅からは国道269号を経由して約15分で到着します。
青井岳温泉が位置する鰐塚山地(わにつかさんち)は、九州南東部の太平洋沿岸に広がる自然豊かな地域です。周辺には鵜戸山地と呼ばれる山塊や、宮崎平野、都城盆地などが広がり、ハイキングや自然観察などのアクティビティも楽しめます。山地の一部にはアカガシやミヤマシキミの天然林が残されており、野生ワサビやヤマハンノキの日本における南限ともなっています。
鰐塚山地は、第三紀に隆起した四万十層群と宮崎層群から成る複雑な地層で構成されています。特に東側斜面では地すべりが発生しやすい特徴があります。また、山地は飫肥杉の産地としても知られ、植林が進んでいる一方で、天然林も一部残されています。
青井岳温泉は、歴史ある温泉施設でありながら、現在も多くの人々に愛され続けています。その魅力は、肌に優しい泉質や豊かな自然環境に加え、アクセスの良さにもあります。宮崎県都城市周辺を訪れる際には、ぜひ一度立ち寄ってみてください。