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宮崎県 総合博物館

(みやざきけん そうごう はくぶつかん)

宮崎県総合博物館は、宮崎県宮崎市に位置する県立の総合博物館です。自然史、歴史、民俗などの展示を通じて、地域の文化や自然を紹介しています。屋外には、民家園と呼ばれる伝統的な民家が移築・復元され、歴史的な雰囲気を楽しむことができます。設計は坂倉準三によるもので、鉄筋コンクリート2階建の建物となっています。

沿革

宮崎県総合博物館の歴史は、1951年に開館した宮崎県立博物館から始まります。その後、1968年に西都原資料館(考古資料室)が開館し、1971年に現在の宮崎県総合博物館が開館しました。当初は、考古、歴史、民俗、自然、美術の各部門をカバーしていましたが、1995年に美術部門が独立して宮崎県立美術館が開館しました。1996年には宮崎県埋蔵文化財センターが分離独立し、2003年には西都原資料館が閉館しました。2010年には副館長の斉藤政美が新種の植物を発見し、それを特別展で紹介するなど、地域の自然研究にも貢献しています。2017年には累計入館者数が300万人を突破しました。

展示内容

宮崎県総合博物館は、歴史、民俗、自然科学の各分野にわたる展示を行っています。特に、宮崎県内の資料を中心に展示が構成されており、実物資料やジオラマ、模型などを駆使して、来館者が地域の歴史や自然を体感できるよう工夫されています。

自然史展示室

1階には自然史展示室があり、「宮崎の森」「宮崎の水辺」「宮崎の大地」「宮崎の生物」「ふるさとの自然」の5つのテーマに分かれています。宮崎県の豊かな自然環境を再現し、ジオラマやレプリカを通じて、訪れる人々に生態系の理解を深めてもらうことを目指しています。

歴史展示室

2階には歴史展示室があり、「日向のあけぼのに生きる」「古代から近代を生きる」「発展しつづける宮崎」の3つのテーマで、旧石器時代から現代に至るまでの宮崎県の歴史を生活史を中心に紹介しています。

民俗展示室

民俗展示室も2階にあり、「山にくらす」「里にくらす」「海にくらす」「いのりとまつり」の4つのテーマに分かれています。実物資料を中心に、原寸大の模型や映像を活用し、宮崎県の伝統的な生活や祭りを視覚的に体感できる展示内容となっています。

特別展示室と研修室

館内には特別展示室や研修室も設置されており、様々なテーマに基づいた特別展や講座が開催されています。

施設

宮崎県総合博物館の施設には、芝生広場や炭酸塩球状コンクリーションなどもあり、来館者が屋外でも楽しめるスペースが設けられています。また、館内にはエントランスホール、収蔵庫なども完備されています。

民家園

博物館の分館である民家園では、宮崎県内各地から移築・復元された4棟の伝統的な民家が展示されています。これらの民家は1972年から1978年にかけて移築され、訪れる人々に地域の伝統的な建築様式や生活様式を紹介しています。

建築概要

宮崎県総合博物館の設計は坂倉準三によるもので、鉄筋コンクリート2階建ての構造です。建築面積は4,122.29平方メートル、延床面積は7,366.74平方メートルとなっています。

利用情報

開館時間は9:00〜17:00で、入館は閉館30分前まで可能です。休館日は火曜日、国民の祝日の翌日(ただし、土曜日、日曜日、または休日にあたるときを除く)、年末年始、特別整理期間、燻蒸期間となっています。常設展の入場料は無料ですが、特別展には別途入場料が必要です。

交通アクセス

宮崎県総合博物館へのアクセスは、宮崎交通バスを利用するのが便利です。綾・国富・平和が丘方面行き「博物館前」で下車すると徒歩1分で到着します。また、宮崎神宮行きのバスでは終点で下車し、徒歩10分です。JR九州の日豊本線の宮崎神宮駅からも徒歩10分でアクセスできます。

Information

名称
宮崎県 総合博物館
(みやざきけん そうごう はくぶつかん)

宮崎市・都城・日南

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