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フェニックス自然動物園

(しぜん どうぶつえん)

宮崎市フェニックス自然動物園は、宮崎県宮崎市に位置する動物園で、フェニックス・シーガイア・リゾートに隣接しています。この動物園は、地域の自然や動物との触れ合いを楽しむことができる場所として、多くの観光客や地元住民に親しまれています。

園内施設とエリア

動物展示ゾーン

宮崎市フェニックス自然動物園の動物展示ゾーンでは、多種多様な動物たちが自然に近い環境で飼育されています。来園者は、動物たちが生き生きと過ごす姿を間近で観察でき、自然との共生を感じることができます。

園内の動物たち

フェニックス自然動物園には、以下のような多種多様な動物たちが飼育されています。

哺乳類
鳥類
爬虫類
その他の動物

遊園地ゾーン

動物園内には、15種類の遊具を備えた遊園地ゾーンも併設されています。以下は、代表的なアトラクションの一部です。

レストラン・ショップ

園内には、来園者が食事や休憩を楽しめるレストランゾーンとショップゾーンもあります。レストランは10:00~16:00、ショップは9:00~17:00の営業時間で運営されています。

流れるプール

プール施設も充実しています。200mの流れるプールや3台のウォータースライダー、すべり台付きの幼児プールがあり、家族連れに大変人気です。動物園の入園料のみで利用できます。

イベントについて

宮崎市フェニックス自然動物園では、土日祝日を中心にさまざまな動物と触れ合えるイベントが開催されています。

ゾウさんに乗ってみよう

アジアゾウに乗る体験ができます。ゾウの背に乗り、ゆったりとした時間を楽しむことができます。

ゾウさんのお散歩と記念撮影

ゾウと一緒にお散歩し、記念撮影ができる人気イベントです。動物との距離が近く、特別なひとときを体験できます。

小動物とのふれあい

小動物とのふれあいコーナーでは、ミーアキャットやウサギなどの小動物たちと直接触れ合うことができます。動物たちの可愛らしい姿に癒されます。

チンパンジーガイド

チンパンジーの生態について学びながら、飼育員がガイドしてくれるイベントです。チンパンジーたちの賢さやユニークな行動を見ることができる貴重な時間です。

動物たちのお食事タイム

様々な動物たちのお食事風景を間近で観察できるイベントです。動物ごとの食事の特徴や、どんな食べ物を好むかなどを学べます。

ヤギの大行進

たくさんのヤギたちが園内を行進する光景は、見ているだけで楽しくなります。ヤギたちが仲良く歩く姿に、子供たちも大喜びです。

フライング・フラミンゴショー

鮮やかなフラミンゴたちが園内を飛び回るショーは、非常に見応えがあります。7月~9月はお休みとなっていますが、それ以外の時期には開催中です。

ポニー乗馬

日曜祝日限定のポニー乗馬は、子供たちに大人気のアクティビティです。7月~9月はお休み中ですが、それ以外の期間で再開される予定です。

施設概要

開園と沿革

宮崎市フェニックス自然動物園は、1971年(昭和46年)3月24日に「フェニックス自然動物園」として開園しました。これは、宮崎県内で初めての動物園であり、日本で初めて野生動物の混合飼育を行う生態動物園として注目されました。開園当初からフラミンゴショーが人気を集め、2012年には「フライング・フラミンゴショー」としてリニューアルされました。また、1974年(昭和49年)には日本初のダチョウの人工孵化に成功し、その成果は日本動物園水族館協会から飼育動物繁殖賞(昭和50年度)を受賞しています。

2001年(平成13年)には、動物園の運営を行っていたフェニックス国際観光などの企業グループが会社更生法の適用を受けることとなり、動物園の存続が危ぶまれました。しかし、宮崎市による動物園の買収計画が進み、同年9月8日には新たに「宮崎市フェニックス自然動物園」として再開園しました。この際、運営は宮崎市が出資する第三セクターの「宮崎市フェニックス自然動物園管理株式会社」が担うこととなり、現在に至っています。

飼育動物と繁殖実績

ダチョウの人工孵化

宮崎市フェニックス自然動物園では、1974年(昭和49年)に日本初のダチョウの人工孵化に成功しました。この業績は、日本動物園水族館協会から高く評価され、飼育動物繁殖賞(昭和50年度)を受賞しています。この成功を機に、動物園はさらなる繁殖活動に力を入れるようになりました。

マサイキリンの繁殖

また、1977年(昭和52年)にはマサイキリンの第一号の二世が誕生し、1982年(昭和57年)には初の三世が誕生しました。これにより、動物園はキリンの繁殖においても国内屈指の実績を持つ施設となりました。2021年(令和3年)12月には、マサイキリンの雌「コナツ」が熊本市動植物園に無償譲渡され、新しい生活を始めています。

レッサーパンダの飼育

さらに、宮崎市フェニックス自然動物園ではレッサーパンダも飼育されています。口移しで離乳食を与える様子が観察されたことがあり、その独特の飼育方法が話題となりました。

トピックとメディア出演

宮沢厚とオランウータン「さくら」

動物園には、カドリー・ドミニオン所属のアニマルトレーナーである宮沢厚がかつて所属しており、彼はオランウータンの「さくら」を担当していました。「さくら」はTBSのテレビ番組「どうぶつ奇想天外!」に出演していたことで有名です。1997年には、北海道テレビ(HTB)のバラエティ深夜番組「水曜どうでしょう」の「宮崎リゾート満喫の旅」企画で、さくらと共に登場し、その映像は今でも貴重なものとされています。

天才チンパンジー「パンくん」の誕生

宮崎市フェニックス自然動物園は、カドリー・ドミニオンに住む天才チンパンジー「パンくん」の出生地でもあります。パンくんは、その後、多くのメディアに登場し、人気者となりました。

チンパンジー脱走事件

2019年4月4日、オスのチンパンジー「ゲンキ」(31歳)が動物園の施設から脱走するという事件が発生しました。ゲンキは幅6メートル、深さ1.2メートルの水堀を渡り、施設外に出ましたが、園側は迅速に対応し、入場者を全員レストランに避難させることで安全を確保しました。幸い、犠牲者は出ず、1時間後には獣医が麻酔の吹き矢を使ってゲンキを無事に捕獲しました。この脱走の原因は、チンパンジーが水を嫌い泳げないという誤解に基づいて施設が設計されていたためです。

アクセス情報

宮崎市フェニックス自然動物園へのアクセスは、日豊本線の日向住吉駅が最寄り駅となっています。訪問の際には、公共交通機関を利用すると便利です。

Information

名称
フェニックス自然動物園
(しぜん どうぶつえん)

宮崎市・都城・日南

宮崎県