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宮崎県立美術館

(みやざき けんりつ びじゅつかん)

宮崎県立美術館は、宮崎県宮崎市に位置する県立の美術館です。この美術館は、地元の芸術家の作品をはじめ、国内外の優れた芸術作品を所蔵・展示しており、地域の文化拠点として重要な役割を果たしています。美術館の設計は岡田新一が手掛け、この設計で彼は日本芸術院賞を受賞しました。

美術館の概要

宮崎県立美術館は、宮崎県総合文化公園内に位置し、周囲には図書館や芸術劇場(メディキット県民文化センター)などの文化施設が集まっています。美術館の敷地面積は34,699平方メートル、建築面積は3,428平方メートル、延床面積は10,333平方メートルで、地下1階、地上3階の構造を持ち、全高は23メートルです。施工は鹿島建設をはじめとする複数の建設会社が担当しました。

美術館の特徴と設計

宮崎県立美術館の設計には、自然光を活かした展示空間や開放的なエントランスホールなど、訪れる人々に芸術を身近に感じてもらえるよう工夫が施されています。特に、建物自体が美術作品の一部のように感じられるデザインは、訪問者に強い印象を与えます。また、美術館内には、エントランスホール、複数の展示室、アートホール、美術図書室、ミュージアムショップ、喫茶室などが設置されており、幅広い文化活動が展開されています。

利用案内

宮崎県立美術館の開館時間は10:00から18:00までで、月曜日と年末年始は閉館しています。常設展は無料で観覧できますが、特別展は別途入場料が必要です。アクセスは、JR九州の日豊本線・宮崎神宮駅から徒歩20分、または宮崎交通バスの「文化公園前」停留所からすぐの場所にあります。

施設案内

1階
2階

宮崎県立美術館のコレクション

宮崎県立美術館は、約4,200点の作品を収蔵しており、次の3つの方針に基づいて収集が行われています。

  1. 郷土出身作家および本県にゆかりのある作品
  2. 日本美術の流れを展望するにふさわしい作品
  3. 海外の優れた作品

瑛九コレクション

美術館のコレクションの中心となるのは、宮崎市出身で、戦後の前衛美術に大きな影響を与えた瑛九の作品です。約1,000点の作品を収蔵しており、専用の「瑛九展示室」で常時展示されています。展示作品には油彩、フォト・デッサン(フォトグラム)、版画などが含まれ、彼の生涯にわたる創作活動を鑑賞することができます。

特に、瑛九が晩年に制作した200号の大作「つばさ」は、点描技法による凝縮された色彩表現が特徴で、見る者を深く引き込む作品です。また、瑛九と関わりのあったオノサト・トシノブや靉嘔、池田満寿夫などの作品も展示されています。

郷土作家コレクション

宮崎県立美術館では、瑛九以外にも、都城市出身の日本画家・山内多門や益田玉城、西都市出身の塩月桃甫、都城の山田新一、小林市出身の小野彦三郎など、本県を代表する作家たちの作品を数多く収蔵しています。また、郷土作家以外にも、須田国太郎、海老原喜之助、山口薫など、郷土作家に影響を与えた作家や同時代に活躍した作家の作品も展示されています。

海外作家コレクション

宮崎県立美術館の海外作家コレクションには、ポール・シニャック、パブロ・ピカソ、ピエール・ボナール、ジョルジュ・ルオー、パウル・クレーなどの作品が含まれています。これらの作品は、瑛九がその芸術の中

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名称
宮崎県立美術館
(みやざき けんりつ びじゅつかん)

宮崎市・都城・日南

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