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大淀川学習館

(おおよどがわ がくしゅうかん)

大淀川学習館は、宮崎県宮崎市下北方町に位置する科学館で、主に大淀川流域の自然に関する展示を行っています。宮崎市の自然環境を学ぶための施設として、市民や観光客に親しまれています。

施設概要

大淀川学習館は、宮崎市を流れる大淀川の生態系について市民の理解を深めるために設立されました。館内には、子どもたちが学習する場として利用されるだけでなく、親水施設としても活用されています。

屋外施設

館の周囲には、「大淀川水辺の楽校」と呼ばれる親水エリアが広がっており、ここでは市民が大淀川の自然を身近に感じながら学ぶことができます。また、反対側の山側には「里山の学校」という市民緑地があり、自然観察や自然体験ができる環境が整っています。

屋内施設

館内には、「川のシアター」と呼ばれる映像シアターがあり、ハイビジョン映像による大淀川の四季折々の風景を楽しむことができます。さらに、「生体展示ホール」では大淀川に生息する珍しい魚類や生物が展示されています。特にアカメの展示は見どころの一つです。

また、「自然楽習園」では、大淀川流域に生息するアゲハチョウやホタルなど、地域の自然に密着した生物の展示も行われています。これにより、訪れた人々は自然と共に生きる生物たちの生態に触れることができます。

交通アクセス

大淀川学習館へのアクセスは、公共交通機関および車の利用が便利です。宮崎交通バスを利用する場合は、「大淀川学習館前」バス停で下車し、徒歩1分ほどで到着します。また、JRを利用する場合は、「宮崎神宮駅」で下車し、車で約10分の距離です。館には駐車場も完備されており、車でのアクセスも容易です。

大淀川

大淀川(おおよどがわ)は、宮崎県および鹿児島県を流れる河川で、太平洋(日向灘・フィリピン海)に注ぐ大淀川水系の本流です。この川は宮崎県を代表する河川であり、地域の歴史と深く関わりを持っています。

地理と流域

大淀川は、鹿児島県曽於市末吉町南之郷にある金御岳の南麓を源流とし、都城市を経て東へと流れます。その後、宮崎平野を貫き、宮崎市の都心部南方で日向灘に注ぎます。この流域では、多くの自然景観が広がり、川沿いには豊かな生態系が息づいています。

過去の名称と由来

大淀川は、明治初期までは流域ごとに異なる名称で呼ばれていました。たとえば、河口部(現在の宮崎市街地)では「赤江川」、宮崎市跡江辺りでは「大川」、また宮崎市高岡町付近では「左流川(さるかわ)」、都城では「竹之下川」と呼ばれていました。しかし、全国的には江戸時代中期の日本地図に「大淀川」の名が見られ、地元にも町村制施行(1889年)までに定着していきました。

「大淀」という名前の由来については、いくつかの説があります。『日本書紀』に記された「小戸の橘」から「小戸川(おどかわ)」と呼ばれた後、転訛して「大淀川」となった説や、大阪の淀川に「大」を冠して「大淀川」になったという説があります。また、広くて深い川という意味で「大淀川」と名付けられたとする説もあります。

支流と流域自治体

大淀川の流域には、宮崎県の都城市、小林市、宮崎市、鹿児島県の曽於市が含まれます。また、多くの支流がこの川に流れ込んでおり、これらの支流もそれぞれの地域で重要な役割を果たしています。代表的な支流には、庄内川(しょうないがわ)本庄川(ほんじょうがわ)綾北川(あやきたがわ)などがあります。これらの支流は、地域の農業や生活用水の供給に重要な役割を果たしています。

橋梁とインフラ

大淀川には、地域をつなぐ多くの橋梁が架かっています。これらの橋は、地域の交通や物流の要所であり、また風光明媚な景観を提供しています。代表的な橋には、橘橋大淀大橋霧島大橋などがあります。これらの橋は、大淀川流域の美しい景観を楽しむためのビューポイントとしても人気があります。

以上が大淀川学習館と大淀川に関する概要です。この地域の自然や歴史に触れることで、訪れる人々は新たな発見や学びを得ることができるでしょう。

Information

名称
大淀川学習館
(おおよどがわ がくしゅうかん)

宮崎市・都城・日南

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