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神柱宮

(かんばしらぐう)

神柱宮は、宮崎県都城市に位置する神社で、旧社格は県社、現在は神社本庁の別表神社に指定されています。通称「お神柱」とも呼ばれ、地域の人々に親しまれています。

概要

神柱宮は、境内に末社として神門神社(みかどじんじゃ)と基柱神社(もとばしらじんじゃ)の2社を擁しています。これらの末社も合わせて、多くの神々を祀り、地域の総鎮守として崇敬されています。

祭神

神柱宮の主祭神は、天照皇大神(あまてらすおおみかみ)と豊受姫大神(とようけびめのおおかみ)です。また、左座(向かって右側)には天津彦火瓊々杵命(あまつひこほのににぎのみこと)と天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)が祀られています。右座(向かって左側)には天津児屋根命(あまつこやねのみこと)、万旗秋津姫命(よろづはたあきつひめのみこと)、天太玉命(あめのふとたまのみこと)の五柱の神々が相殿に祀られています。

境内末社の神門神社には櫛磐窓神(くしいわまどのかみ)と豊磐窓神(とよいわまどのかみ)が、基柱神社には菅原道真(すがわらのみちざね)と平季基(たいらのすえもと)が祀られています。

歴史

創建の由来

神柱宮の創建は、島津荘の開拓のために大宰府から移住した平季基(たいらのすえもと)が、万寿3年(1026年)に天照皇大神の「速に斯地に社を建て祭り、神社の名を神柱と称すべし」という神託を受け、伊勢神宮より梅北村益貫に勧請したことに始まると伝えられています。以来、神柱宮は「島津荘総鎮守」として多くの人々からの崇敬を集めてきました。

遷座と神柱公園

明治6年(1873年)5月に県社に列せられ、同年10月28日に現在の場所へ遷座しました。現在の神柱宮の場所は、以前は願蔵寺(前田町)から神柱宮までの間にあたる多くの小松が生えている野原で、「小松原」または「松原」と呼ばれていました。また、この地には「松原御茶屋」と称される都城島津家の別荘が存在していました。遷座に際して、松原御茶屋周辺は整備され、神柱公園として一般に開放されています。

旧鎮座地である梅北町益貫の跡地には、現在は黒尾神社が遷座されています。

戦後の歩みと別表神社への指定

戦後、神柱宮は神社本庁に参加し、昭和51年(1976年)7月1日には神社本庁の別表神社に指定されました。これにより、神柱宮は地域の重要な神社として、さらなる信仰の場となっています。

交通アクセス

神柱宮へのアクセスは、JR日豊本線の西都城駅から徒歩約20分の距離にあります。駅からは徒歩でもアクセス可能ですが、近くにはバス停もあり、公共交通機関での訪問が便利です。

Information

名称
神柱宮
(かんばしらぐう)

宮崎市・都城・日南

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