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宮崎県立 西都原 考古博物館

(みやざき けんりつ さいとばる こうこ はくぶつかん)

宮崎県立西都原考古博物館は、宮崎県西都市大字三宅字西都原西に位置する公立の考古学系博物館です。国の特別史跡に指定されている西都原古墳群のすぐそばにあり、古墳群や宮崎県内の遺跡に関する展示や催しを行っています。

概要

西都原古墳群は宮崎県の中央部、西都原台地に広がる大規模な古墳群で、男狭穂塚古墳や女狭穂塚古墳を含む計319基の古墳が造営されています。宮崎県立西都原考古博物館は、この古墳群の考古資料を収蔵・保管し、展示することを目的として、2004年(平成16年)4月17日に開館しました。博物館では、古墳時代だけでなく、その他の時代の様々な考古学テーマに関する展示も行っています。

展示の特徴

博物館では、日本列島全体の古墳時代に関する展示に加え、南九州に特徴的な地下式横穴墓や西都原古墳群に関する展示も行っています。また、律令期(飛鳥・奈良時代)に化外の民として扱われた隼人についての展示も見どころです。さらに、年に数回の企画展示や、考古学系の講座、講演会、体験イベントなども実施されています。

「常新展示」とユニバーサルデザイン

宮崎県立西都原考古博物館では、常設展示という概念を廃止し、常に新しい情報を提供する「常新展示」の考え方を導入しています。また、遺跡から出土した資料に直接触れて学ぶことができる「ハンズオン展示」や、視覚・聴覚障害者にも利用しやすいユニバーサルデザインを採用しています。館内の展示や設備の位置を造形的に示す立体サイン(触察ピクト)を設置することで、来館者が主体的に学べる環境を整えています。そのため、展示室には固定の順路や動線が存在しません。

付属施設

宮崎県立西都原考古博物館には、以下の付属施設があります。

酒元ノ上横穴墓群遺構保存覆屋

この施設では、酒元ノ上横穴墓群の遺構を保存し、公開しています。2013年8月24日に完成しました。

このはな館

2019年1月4日にオープンした「このはな館」は、西都原ガイダンスセンターとして機能しており、訪れる人々に西都原古墳群や周辺の歴史についての情報を提供しています。

古代生活体験館

古代生活体験館では、古代の生活に関する体験学習が行えます。古代の暮らしを体験しながら学べる施設として、多くの来館者に人気です。

西都原111号墳・4号地下式横穴墓保存見学施設

この施設では、西都原111号墳と4号地下式横穴墓の保存と見学が可能です。訪れる人々は、これらの貴重な遺跡を間近で見ることができます。

利用案内

宮崎県立西都原考古博物館の利用に関する情報は以下の通りです。

入場料

入場料:無料

開館時間

開館時間:午前10時から午後6時まで

休館日

休館日:月曜日・祝日の翌日・年末年始(12月28日から翌1月4日まで)

駐車場

普通車100台、大型バス8台、車椅子専用駐車場8台が利用可能です。

アクセス

宮崎県立西都原考古博物館へのアクセス方法は以下の通りです。

バスでのアクセス

宮交シティより「西都バスセンター(西都原考古博物館前経由)」行きのバスに乗車し(約70分)、バス停「西都原考古博物館前」で下車してください。

自動車でのアクセス

宮崎市からは国道219号を利用して約40分、または東九州自動車道西都インターチェンジから約10分で到着します。

関連項目

宮崎県立西都原考古博物館は、歴史と考古学に興味のある方にとって、非常に魅力的なスポットです。訪れることで、古代の日本や南九州の文化について深く理解することができるでしょう。

Information

名称
宮崎県立 西都原 考古博物館
(みやざき けんりつ さいとばる こうこ はくぶつかん)

宮崎市・都城・日南

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