高千穂牧場は、霧島山の山麓に位置し、宮崎県都城市にある乳製品のメーカーです。広大な敷地内ではさまざまな動物との触れ合い体験や、牧場ならではの食事、製品の販売を行っています。
高千穂牧場は、霧島連山のふもとに広がり、約100頭の乳牛と30頭の羊を飼育しています。主にホルスタイン、ジャージー、ガンジーなどの乳牛を飼っており、訪れた人々は乳搾り体験や「動物ふれあいランド」で牛や羊との触れ合いを楽しむことができます。
牧場内のレストランでは、焼肉やジンギスカンなどの料理を提供しており、地元の新鮮な食材を使ったメニューが楽しめます。また、ソフトクリームやヨーグルト、バター、チーズなどの乳製品のほか、ソーセージなどの肉製品も製造・販売しており、これらの製品は製造体験も可能です。
「高千穂牧場」ブランドの「のむヨーグルト」や「カフェ・オ・レ」などの製品は、デーリィを通じてオンラインショップなどで全国販売されています。品質にこだわった製品は、多くのファンに愛されています。
高千穂牧場の歴史は1984年に始まり、南日本酪農協同株式会社の酪農部門にあった家畜飼養部門を分離して有限会社高千穂牧場が設立されました。1985年には宮崎県農業開発公社の「農業公社牧場設置事業」により、現在の都城市吉之元町に牧場の建設が開始されました。
牧場内では、牛や羊と触れ合うことができる「動物ふれあいランド」が人気です。ジャージー牛やガーンジー牛、ホルスタイン牛などの様子を間近で見ることができ、搾乳の様子を見学することも可能です。乳搾りは機械で行われており、工場見学では日常的に飲んでいる牛乳がどのように作られるかを学べます。
牧場内には、西日本初の「バイオガスプラント」が設置されています。家畜の糞尿を約150日間発酵・分解し、メタンガスと液体肥料に変換しています。メタンガスは発電に利用され、酪農部門の約60%の電力を賄っています。液体肥料は牧場内の農作物の肥料として再利用されています。
乳搾り体験は、高千穂牧場の名物イベントの一つです。日曜・祝祭日には先着30名限定で無料で体験することができ、開始時間は11:30と14:00の2回です。当日午前9時より総合案内所で整理券が配布されます。お子様を優先するため、家族連れでの参加が推奨されています。
牧場内では、初心者から楽しめる乗馬体験も提供しています。引き馬コースから、簡単な馬の操作を学ぶコースまで、さまざまなプランが用意されています。料金はコースによって異なり、土曜・日曜・祝祭日に体験が可能です。体験は事前予約が不要で、動きやすい服装で参加することが求められます。
高千穂牧場では、アイスクリームやソーセージの手作り体験も行っています。各体験は事前予約が必要で、開始時間の30分前までに総合案内所で受付を済ませる必要があります。小さなお子様も参加可能で、家族で楽しめるプログラムです。
ソーセージ手作り体験は、約50分のプログラムで、腸詰め作業などを行います。料金は1人あたり1,000円で、土曜・日曜・祝祭日に体験可能です。
アイスクリーム手作り体験は、約40分のプログラムで、料金は1人あたり1,000円です。定員は最大10名までで、家族やグループで参加することができます。
高千穂牧場は、自然との触れ合いや体験を通じて、訪れる人々に特別な時間を提供する施設です。酪農や製品の製造工程を学びながら、美味しい食事や新鮮な製品を楽しむことができ、家族やグループでの訪問にぴったりです。歴史ある牧場でのひとときを、ぜひお楽しみください。