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愛宕山(延岡市)

(あたごやま)

愛宕山は、宮崎県延岡市の南部に位置する標高251.3mの山です。かつては「笠沙山」とも呼ばれており、延岡市の地名の一部にもなっています。山の名称は、麓に鎮座する「愛宕神社」に由来しています。

概要

地理

愛宕山は四万十層群に属し、西側はなだらかな地形であるのに対し、東側は急峻な斜面を持つ特徴的な地形をしています。この山は、かつては独立した島でありましたが、五ヶ瀬川の沖積作用により現在は陸続きとなっています。

展望台からの眺望

山頂周辺には宮崎県内のテレビ局やFMラジオ局の中継局が設置されています。また、北東部の標高約200m付近には展望台があり、市街地や日豊海岸を一望することができます。特に夜景は、夜景百選および日本夜景遺産に選定されており、展望台までの道路も「美しい日本の歩きたくなるみち500選」に選ばれています。これらの景観は、観光地として多くの人々に親しまれています。

伝説

鍵掛けモニュメントと恋愛成就の地

愛宕山は「ニニギノミコトとコノハナノサクヤビメの出会いの地」という伝説があり、恋愛成就の地としても有名です。2008年には、宮崎県が「ひむかラブラブプロジェクト」として、愛宕山、クルスの海(日向市)、恋人の丘(美郷町)を結ぶ観光ルートを設定しました。これにより、愛宕山は「出逢いの地」として位置付けられ、多くの恋人たちが訪れるようになりました。

このプロジェクトに関連して、2008年3月に鍵掛けモニュメントが設置されましたが、それ以前から愛宕山展望台にはすでに多くの南京錠が取り付けられており、その数は277個に達していました。この南京錠は恋人たちの愛の証として、今でも山頂に残されています。

延岡テレビ・FM中継局

県域テレビ・FMラジオ中継局群

愛宕山の山頂周辺には、県域放送局の中継施設が設置されています。これらの施設は、鰐塚山から送信されるテレビやFMラジオ放送の電波を中継しています。具体的には、NHK宮崎放送局、MRT宮崎放送、UMKテレビ宮崎、エフエム宮崎の各中継施設が存在します。また、愛宕山公園にはFMのべおか(コミュニティFM局)の送信施設も設置されています。

延岡中継局の役割

愛宕山に設置された施設は、延岡市内にあるAMラジオ放送の中継局や、遠見山にある800MHz帯デジタルMCAとともに「延岡中継局」と通称されています。さらに、遠見山にはUMKのFPU基地局も設置されており、地域の通信インフラを支えています。

FMラジオ放送中継設備

宮崎放送(MRTラジオ)はFM補完中継局として、2016年8月9日に予備免許が交付され、2017年3月31日に開局しました。また、NHKラジオ第1放送も南海トラフ地震対策として、延岡中継局にFM補完中継設備を設置し、2017年10月31日に開局しました。これにより、災害時にも安定した情報提供が可能となっています。

デジタルテレビ放送中継設備

延岡地区の地上デジタルテレビジョン放送局は、2007年4月26日に予備免許が交付され、その後5月7日から本放送と同様の試験放送が行われました。そして、6月1日に正式に本放送が開始されました。このように、愛宕山は地域の情報発信基地として重要な役割を果たしています。

Information

名称
愛宕山(延岡市)
(あたごやま)

高千穂・延岡・日向

宮崎県