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内藤記念館(延岡城・内藤記念博物館)

(ないとう きねんかん)

内藤記念館は、宮崎県延岡市に位置する歴史的な博物館で、延岡藩主として知られる内藤家に関連する文化財や歴史的資料が展示されています。この博物館は、長い歴史を持ち、現在は「延岡城・内藤記念博物館」という名称で親しまれています。

内藤記念館の概要

内藤記念館は、1963年に開館し、長年にわたり延岡市の歴史や文化を紹介する重要な施設として機能してきました。内藤家から寄贈された貴重な文化財をはじめ、地元で発掘された考古学的資料や民俗資料を多数所蔵しています。これらの展示品は、延岡市の歴史や文化を深く知ることができる貴重な資料として評価されています。

内藤家からの寄贈品

内藤記念館には、内藤家から寄贈された多数の文化財が展示されています。1983年には武具や能面など263点、1986年には書画50点、そして2014年には美術工芸品や歴史資料など100点以上が寄贈されました。これにより、内藤記念館は日本の伝統文化や歴史を学ぶことができる場所として、多くの来館者に親しまれています。

「天下一」の能面と天下一薪能

特に注目すべき所蔵品として、「天下一」の焼き印が付けられた能面30点を含む能楽関係資料72点があります。これらの能面や資料は、年に一度、秋に開催される「天下一薪能」に合わせて展示されています。この薪能は、内藤家が深く関わってきた能楽の伝統を伝える重要なイベントであり、多くの能楽愛好者が訪れる行事となっています。

文化財保護と延岡市指定文化財

内藤記念館は、延岡市の文化財保護活動にも大きく貢献しています。館内には延岡市教育委員会文化財課の事務所が設置され、地域の文化財の保護・管理が行われています。1998年には、内藤記念館を含む城山公園が「延岡城址」として延岡市指定文化財に指定され、歴史的価値が認められました。

新施設「延岡城・内藤記念博物館」

2017年3月末に旧内藤記念館は閉館し、その後、2019年度から建て替え工事が進められました。そして、2021年に新しい博物館が完成し、2022年9月23日に「延岡城・内藤記念博物館」として再オープンしました。この新施設では、より多くの展示物が紹介され、訪れる人々に新しい体験を提供しています。

延岡城と内藤記念博物館の位置

新しい博物館は、延岡城の西の丸(城主御殿)跡地に建設され、城と博物館の歴史が密接に結びついています。博物館を訪れることで、延岡城の歴史や内藤家の足跡をより深く理解することができ、地域の歴史的背景を学ぶ場となっています。

利用情報

開館時間と休館日

延岡城・内藤記念博物館の開館時間は、午前9時から午後5時までです。また、毎週月曜日と12月29日から1月3日までは休館日となっておりますので、訪問の際はご注意ください。

入館料

内藤記念館の入館料は無料となっており、気軽に訪れることができます。歴史や文化に興味がある方は、ぜひ足を運んでみてください。

所在地とアクセス

内藤記念館は、宮崎県延岡市天神小路255-1に位置しています。アクセス方法としては、JR九州日豊本線「延岡駅」からバスで約7分、市役所前で下車し、徒歩10分程度で到着します。また、周辺には駐車場も完備されているため、車での来館も可能です。

周辺の観光スポット

内藤記念館の周辺には、延岡城址や城山公園といった観光スポットも点在しています。博物館の訪問と合わせて、これらの名所を巡ることで、延岡市の歴史や自然を満喫することができます。

まとめ

内藤記念館は、延岡市の歴史と文化を学ぶことができる貴重な施設です。内藤家から寄贈された多くの文化財や能楽に関連する資料は、日本の伝統文化を深く知るための素晴らしい資料となっています。新しく開館した延岡城・内藤記念博物館では、さらに多くの展示が行われ、訪れる人々に新たな発見と感動を提供しています。宮崎県延岡市を訪れた際には、ぜひ内藤記念館に足を運び、その歴史と文化に触れてみてはいかがでしょうか。

Information

名称
内藤記念館(延岡城・内藤記念博物館)
(ないとう きねんかん)

高千穂・延岡・日向

宮崎県