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比叡山(宮崎県)

(ひえいざん)

比叡山は、宮崎県延岡市北方町に位置する標高760mの山です。一般的に山頂とされるのは標高760m地点で、これは標高918mの三角点のある地点ではなく、西側の760m地点が山頂として認識されています。

概要

比叡山は宮崎県北部に広がる大崩山地の一部を形成しており、周囲には矢筈岳や丹助岳といった山々が連なっています。標高こそ1000mに達しないものの、この山は一枚岩からなる花崗岩の連なりが特徴で、独特の山容を誇ります。山肌が描き出す景観は、まるで中国の山水画のようであり、渓谷美とともにその優れた景観が名勝に指定されている理由の一つです。

山容と展望

比叡山の山容は、五ヶ瀬川の支流である網ノ瀬川を挟んで矢筈岳と向かい合う様子が、まるで岩の門柱のようにそびえ立つ姿を見せています。この山は1939年に国の天然記念物にも指定されており、花崗斑岩質の岩が生み出す大規模な岩場は、秩父山地や瀬戸内海沿岸に点在する岩場を凌駕するほどの規模を誇ります。そのため、比叡山は西日本を代表するロッククライミングの殿堂として広く知られています。

四季折々のツツジ

比叡山は、4月中旬から下旬にかけてオンツツジ、コバノミツバツツジ、アケボノツツジ、ヒカゲツツジの4種類が一斉に咲き乱れる光景が見られます。その美しさは、クライミングの聖地としての名声だけでなく、花の山としての評価も高めています。

登山道

比叡山はロッククライミング愛好者に人気が高い山である一方で、一般の登山者向けに整備された登山道もあります。足場は悪いものの、岩壁に沿って伸びる道を進めば、クライミングをせずとも山頂に立つことができます。山頂からの展望は非常に優れており、その美しさを味わうために訪れる登山者も少なくありません。

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名称
比叡山(宮崎県)
(ひえいざん)

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