宮崎市・都城・日南エリアにはフェニックス、大島、愛宕神社などの観光スポット、青島太平洋マラソン、ダンロップフェニックストーナメント、LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップなどの観光イベント、チキン南蛮、肉巻きおにぎり、釜揚げうどんなどのご当地グルメがあります。
飛行機から見える日向灘に面したまっすぐな海岸線が美しい宮崎。街路樹にはフェニックスやヤシが植えられていて南国ムード満点です。宮崎県総合博物館では自然、歴史、文化をジオラマ等を用いてわかりやすく解説しています。裏手には古民家を移築した民家園があり、タイムスリップ気分を味わうこともできます。
大和朝廷の前の都があったという伝説もあるこのエリアですが、神武天皇が崩御した際に創建されたという宮崎神宮もあり、古代史ミステリーに思いをはせながら散策するのもおすすめです。
お散歩の後には、伊勢海老をはじめとした日向灘の魚介類、宮崎牛、地鶏などをふんだんに使用した料理を楽しみましょう。デザートには粒あん大福のなかにイチゴ、栗の甘露煮、クリームチーズが入っている地元銘菓「なんじゃこら大福」をお試しあれ。
市街から日南海岸沿いに走る国道220号、448号は「日本の道100選」にも選ばれているドライブの名所です。約30種類の亜熱帯性植物や「鬼の洗濯板」と呼ばれる奇岩で有名な青島、海に面した洞窟のなかに朱塗りの本殿がある鵜戸神宮など、沿道には観光スポットが充実しています。
世界でここだけにしかないイースター島公認のモアイ像がならぶ「サンメッセ日南」では。動物とふれあったりレストランで食事をとることもできます。
ドライブの終着点は宮崎最南端の都井岬です。天然記念物でもある御崎馬という野生馬が100頭以上生息していますが、都井岬ビジターセンターうまの館のモニターで馬たちの暮らしぶりを観察することもできます。広々とした岬の草原でのんびりと草を食べている様子は見ているだけでも癒されます。
岬突端にある都井岬灯台は内部の見学もできますし、最上部から大海原を眺めれば日頃のストレスも吹き飛びそうです。とれたての日向灘の魚介類はもちろんのこと、ゴールデンウィーク頃には鮎料理を楽しむこともできます。肉巻きおにぎり、揚げかまぼこの「おび天」などの地元グルメもおすすめです。
また都城についてですが、都城の名勝地といえば「日本の滝百選」にも選ばれた関之尾滝。大滝、男滝、女滝からなる名瀑です。そのほか、仁徳天皇の妃が使ったとされる湧き水が池にたたえられている早水公園、桜の名所でもある母智丘公園、小動物と触れ合うこともできる高千穂牧場などファミリーにも人気の観光スポットがたくさんあります。
万葉植物園では165種類以上の草花・花木を見ることができ、それぞれどのような和歌に詠まれているのか立て看板が添えられています。霧島連峰、霧島盆地が一望のもとの金御岳山頂は、早朝は雲海を眺めることもできます。10月下旬にはサシバの渡りも観測できるので、バードウォッチングにも最適です。
青島は、宮崎県宮崎市の南東部に位置する架橋された小さな島で、日向灘に面しています。青島神社が鎮座する神聖な地であり、周囲を取り囲む奇岩や亜熱帯植物群落が見どころです。この島は「鬼の洗濯板」と呼ばれる自然地形が特徴で、観光客に人気があります。 青島の概要 青島は、周囲約860メートル、面積約4.4ヘクタール、高さ約6メートルの小さな島で、かつては陸繋島で、現在も対岸と「弥生橋」によって結ばれています。島内には青島神社があり、観光地として広く知られています。青島とその周辺の青島海岸は、青島海水浴場をはじめとする一大観光地として発展してきました。 自然と地形 - 鬼の洗濯板 青島の周辺には、...»
宮崎神宮は、宮崎県宮崎市神宮に位置する神社です。旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社として認められています。この神社は、地元では親しみを込めて「神武さま」と呼ばれています。 概要と社名の由来 宮崎神宮の歴史は非常に古く、かつては「神武天皇宮(社)」や「神武天皇御廟」などと称されていました。しかし、明治6年(1873年)に「宮崎神社」と改称され、その後、明治11年(1878年)に「宮崎宮」と再び改称されました。そして、大正2年(1913年)に神宮号が許可され、現在の「宮崎神宮」という社名に至りました。 社名の由来 社名の変遷は、神社の歴史的な位置づけやその時代の背景を反映していま...»
周囲860メートルの青島をとりまく波状岩。 砂岩と泥岩が交互に重なった地層(油津層群)からなる山が沈降して海に浸かり、波に侵食された後にわずかに隆起することで「隆起波食台」と呼ばれる地形が形成された。 規則的に重なった地層が緩やかな傾斜をなしているため階段状に侵食されており、巨大な洗濯板のように見えることから「鬼の洗濯板(岩)」と呼ばれる。 青島から南の巾着島までの約8kmの海岸線に見られる。 宮崎県南部海岸には南西から北東に向かって黒潮が、同北部海岸には北から南へ沿岸流が流れており、これらの潮流によって貝殻の破片などが集められ隆起波食台上に堆積することで青島が形成された。 珍しい地...»
現在では、全国区にファンを持つ”宮崎ラーメン”。柔らかめの太麺と豚骨系スープの組み合わせを基本に、もやしや、濃い目に味付けをしたメンマ等がのせられる。豚骨系スープでありながら、あっさりと仕上げたものが多いが、地域によってはこってりした味わいが楽しめるところもある。柔らかめの麺にスープがよく絡み、味にまとまりが感じられるのが人気の秘密。物足りなくなりそうな歯応えを補っているもやしやメンマの存在感が秀逸なラーメンだ。...»
“むかでのり”の原料は、寒天を作るテングサの一種で、宮崎の日南海岸だけでしかとれない希少な海草だ。色と形がムカデに似ていることからその名がついた。海草を煮詰めて固めた後に、味噌漬けにする。ぷるぷるとした歯応えで、味噌の風味と磯の香りが酒の肴にもあう。現在では地元の中野さんご夫婦が手作り無添加の伝統手法を守り続けているが、近年の環境変化により、材料がとれず作ることができない時期もあるというから貴重な珍味であるといえる。 旬4月 5月 6月 7月 8月...»
宮崎県北郷町に伝わる「かにまき汁」は、山太郎ガニ、別名モクズガニとといわれる川がにで作る一品。この地方では山太郎がには貴重なたんぱく源だ。かにまき汁は生きたままのよく洗った山太郎ガニの甲羅を外し、足と身はそのまま臼に入れて杵で砕き、味噌を加える。その後水を加えザルでこし、弱火でゆっくりと加熱すると、カニと味噌の成分でメレンゲのようなふんわりしたまとまりができあがり、汁は澄んでくる。これにお好みで生姜やネギ、ゆずの皮などを薬味として入れ、食べる。口触りがよく濃厚なうまみが広がるのが特徴の郷土料理。...»
宮崎県南那珂地域は漁業が盛ん。古くから マグロ、カツオ漁を行っている。この地域ではマグロの胃袋のことを「ごんぐり」という。「マグロのごんぐり煮」は胃袋を甘辛く煮たもの。砂糖、醤油、みりんを使い、甘辛く煮込んだごんぐり煮は、お酒の肴としてもご飯のお供としても人気だ。新鮮なマグロでしか作ることができない料理とされているので、マグロ漁が盛んなこの地域ならではの郷土料理ということもできるだろう。この地域では食堂や料理屋で気軽に食べることができる一品。...»
宮崎県延岡市の秋の風物詩の一つといえば、丸太や石で造られた「鮎やな」といわれる仕掛けが五ヶ瀬川の川幅いっぱいにかけられている風景だろう。鮎は春に稚魚で五ヶ瀬川の上流に上り、夏に清流で珪藻類を食べて脂の乗った親鮎となる。そして秋、産卵のために中流、下流へと向かうのだ。それを獲るのが鮎やなといわれるしかけだ。延岡では10月~11月にかけてが鮎の旬。ということで、この時期になると塩焼き、味噌焼き、せごし、鮎めしなどの調理法により、鮎づくしの料理が楽しめる。...»
うどん粉の代わりに魚のすり身を使って麺を作るのが”魚うどん”。宮崎県の郷土料理で、戦時中の食糧難の時代に代用食として考えられたのが発祥だといわれる。発祥当初はシイラの身で作られていたが、仕上がりがよりうどんらしく、旨みがあるとして徐々にトビウオの身を使うように代わっていった。現在でも、宮崎県の日南市で毎月開かれる”港(みなんと)あぶらつ朝市”で食べることができ、魚の旨みが直で味わえる”魚うどん”は、お年寄りから子供まで、老若男女問わず好評を得ているとのことだ。...»
「宮崎かつおうみっこ節」は昔ながらの伝統製法で作られたこだわりのかつお節。宮崎県で水揚げ、または一本釣りで漁獲されたかつおのみを原料として使用。昔はどこの家庭でも日常的に作られていたという伝統料理の「かつおしょうゆ節」を参考に女性たちが開発した。全て手作業で作られ、完成までには2日かかるというこだわりの味。同じかつおを使ったなまり節に比べるとジューシーでやわらかく、ふっくらしているのが特徴。伝統の味から作られた秘伝レシピによる独特の甘辛しょうゆ味にかつおの風味が生きている。...»
その昔、殿様に献上されたという名物の「日南の厚焼き玉子」。今でも地元では祝い事には欠かせないという飫肥名物の品で、「飫肥の厚焼」と言われる。柔らかく上品な味わいで口当たりはまるでプリンのようだ。七輪で焼き、仕上げにフタをしてその上に炭火を置き、上と下から手間と時間をかけてじっくりと焼き上げるのが特徴。創業時から門外不出と言われる製法で、変わることなく焼き続けられている。現在は十代目が焼いているそうだ。絶対に入手したい、という人は予約した方が確実、という売り切れ必至の一品だ。...»
「一本釣りカツオ水揚げ」で知られる日南市で誕生したご当地グルメが“カツオ炙り重”。水揚げされた新鮮な一本釣りカツオを使い、2種類のタレに漬けこんだあと七輪で炙り、ご飯の上にのせて食べるという贅沢などんぶり。炙りだけでなく、希望者にはカツオの刺身やお茶漬け等でも味わえるので、ひとつのどんぶりで、3つのおいしさが味わえるのも魅力だ。重箱に盛られたご飯は地元宮崎県産のお米を使い、副菜、香の物、汁物にも、同じく地元でとれた旬の食材が使われている。日南市内の数店舗で味わえる。 旬2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月...»
”飫肥(おび)の天ぷら”は、宮崎県日南地方に江戸時代から伝わる郷土料理。日南灘近海でとれる新鮮なイワシやトビウオなどの小魚を丸ごとすり身にして豆腐と合わせて、味噌やしょうゆ、黒砂糖で味付けをした後、油でこんがりときつね色に揚げたもの。天ぷらというよりも、見た目はさつま揚げに近いが、ふんわりと柔らかく、黒砂糖で味付けされているのでやや甘めでやさしい味わい。日南市飫肥地域では、飫肥の天ぷらを定食として提供する店もある。揚げたてをぜひ味わいたい。...»
縁結び、夫婦和合、安産の神様を祀る鵜戸神宮の名物あめである”おちちあめ”。海幸・山幸伝説に登場する豊玉姫にまつわる話にちなんで作られたもので、乳の出が良くなるといういわれがある。トウモロコシのでんぷんを砂糖と混ぜたものに、鵜戸神宮から慎重に運ばれる“御乳水”を加えて作られており、素朴ながらも懐かしく優しい甘さが楽しめるあめだ。御乳水とは、神殿が鎮座する洞窟の奥にある、まるで乳のような膨らみを持つ「御乳岩」から滴る清水のことで、豊玉姫が我が子をおいて海に帰る時に母乳代わりに残したといわれる。...»
”きなこ豚”は、畜産が盛んな都城市にある「はざま牧場」で、宮崎県の澄んだ空気と清流の中で大切に育てられている。大豆からできる栄養価の高い“きな粉”と、厳選したトウモロコシ等とブレンドした飼料で育つ豚は、豊かな植物性たんぱく質で甘みが増した脂が絶品。栄養タップリで健康に育てられるため、旨みもまろやかで、様々なメニューでおいしく食べられる。きなこ豚を初めて食べるのなら、豚肉本来の味がわかるしゃぶしゃぶがおすすめ。保水性が高く弾力のある肉質をダイレクトに楽しんでもらいたい。...»
最高級の肉質を持つ但馬牛の系統の黒毛和種を、雄大な霧島連山の大自然に囲まれた快適な畜舎のなかで、栄養成分の濃い飼料をふんだんに与え大切に育てられる”都城和牛”。清流からのおいしい水や稲わら、トウモロコシ、大豆かす、大麦、米ぬか等の濃厚飼料を与えることで、きめ細やかな霜降りを作り上げ、舌の上でとろけるようなジューシーな味わいになっている。シンプルに塩だけで味を付けて、さっと網焼きにすれば、肉本来の旨みと脂の甘みが堪能できる。...»
都城盆地の澄んだ空気と、霧島連山からの豊富な地下水に恵まれた大自然で育てた黒豚で、サツマイモと大麦をたっぷりと加えたこだわりの専用飼料を与えて黒豚本来の旨みを引き出した豚肉。酵母や乳酸菌等も添加した飼料は体の中から健康に育て、血液の酸化防止や新陳代謝促進に繋げている。更に食肉処理工場はHACCP(危害分析重要管理点)の厳しい基準をクリアしており、その工場で処理された豚肉は鮮度が落ちにくく、日持ちするため、安全・安心さも高い。...»
黒潮の恵みをたっぷり受けて育った”日南海岸の伊勢エビ”は、大振りで身が締まり、弾力のあるプリプリとした食感が特徴。毎年9月の伊勢エビ漁解禁にあわせ、ホテルや食事処などで「伊勢エビ大漁まつり」が開催され、高級食材として知られる伊勢エビをお得な値段で味わえるとあり、この時期は地元客をはじめ、多くの観光客で賑わう。日南海岸の伊勢エビは翌年の4月いっぱいまで楽しめる。天然ものならではの鮮度抜群の伊勢エビを存分に堪能したい。 旬 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 4月...»
昭和の始めに空前の”マグロ”景気に湧いた宮崎県日南市油津。春から初夏にかけて黒潮にのってくるマグロが、年間4000~8000トンも水揚げされ、多いときには全国から600隻もの漁船が集まり、釣れたマグロが市場に入りきらず、競りまで船付き場に積まれていたともいわれている。現在は、かつてほどの賑わいはないが、油津近海ではマグロ漁業が行われている。毎月第2・4日曜日の早朝には朝市も行われ、新鮮なマグロが購入できるので、油津を訪れた際には港町の情緒ある街並みを楽しみがてら、朝市も覗いてみて欲しい。...»
宮崎県都城市を代表する観光地のひとつであり、ダイナミックな白い飛沫と轟音の涼やかな景観を楽しめる「関之尾滝」を有する関之尾地区では、都城盆地から湧き出る清らかな水で育った”コイ料理”でも名を馳せる。清流で育つので、身にくさみがなく、きれいなピンク色をした刺身は、淡白な味の中に上品な甘みと旨みが感じられ、酢味噌やぽん酢をつけておいしく味わえる。コイは“食べる薬”と称されるほど栄養がある魚で、たんぱく質やビタミンを多く含み、夏バテなどの疲労回復や産婦の母乳の出を良くするともいわれる。...»
ダツ目トビウオ科の魚。亜熱帯から温帯の海に生息し、南の海から産卵のために黒潮に乗ってやってくる。宮崎では6月頃、沿岸で見られるようになる。産地は日南市や串間市。日本では24種が見られる。干物が有名だが、新鮮であれば刺身にもでき、シコシコした食感と甘さがその特徴。脂肪分が少なく、味は淡白だが、照り焼きなどもおいしい。また、つみれやさつま揚げなどにも加工される。「魚うどん」として日南海岸では名物に。宮崎の夏の風物詩として、夜、海面を飛ぶトビウオを手網でつかむ「トビウオすくい」も有名だ。 旬 6月 7月 8月 9月 10月 11月...»
2メートルの大きさになることもある”シイラ”は、角張った顔と細長い体が特徴の魚。身が筋肉質で脂質が少ないため、鮮度保持が難しく、傷みが早いが、近年の発達した冷凍技術により、3~8月の漁期の間だけでなく、年を通して食卓に並んでいる。新鮮なシイラは、ほのかなピンク色が美しい刺身や、カラッと揚げたフライで、そのふわっとした食感と甘みのある優しい味わいを堪能できる。シイラは、外国では人気が高く高級魚として扱われることも多いが、日南では大衆魚のひとつとして、その味を存分に楽しまれている。...»
宮崎市南部にある木花(きばな)地区では、“章姫(あきひめ)”、“さがほのか”、“紅ほっぺ”といった3種類のいちごが栽培されている。宮崎の太陽を受けて真っ赤に熟れた鮮やかないちごはひと口でおさまらない程の大粒揃いで、瑞々しく甘い果汁と、さわやかな香りが口いっぱいに広がる。いちごはビタミン豊富で免疫力アップや美肌効果も期待できるという。木花地区では、おいしいいちご作りにたっぷりと手間をかけるため、栽培棚を腰の高さにを設けるなど、いちごと自然に触れあうような工夫をして取り組んでいる。 旬 11月 12月 1月 2月 3月 4月...»
宮崎は日本有数のうなぎ養殖の盛んな県。中でも佐土原は特に有名で、そもそもシラスウナギがよく獲れる地域だったことから養殖が始まったとされる。塩分を含んだ一ツ瀬川地下水と温暖な気候という、うなぎの育成に適した環境が整っている。さらによいうなぎを育てるためにこだわりの技術を集結。丁寧に育てられたうなぎは、ふっくらと弾力があってやわらかい肉質、さらに甘みを持つ、という品質の高い味わいだ。その品質の高さはうなぎの蒲焼専門店からも折り紙つき。相性ぴったりの秘伝のタレを絡めた蒲焼は絶品だ。...»
日南市宮浦地区の日当たりの良さと日向灘からの潮風をいかして栽培される、大ぶりで鮮やかな橙色の”ポンカン”。実がつく7月頃から11月下旬頃の収穫の時期まで、実を選別を繰り返しながら摘果を行い、収穫後も出荷までに約1週間保存をして追熟させる。そうすることで、やわらかく甘い実に仕上がるという。皮を剥いた瞬間、実からさわやかな香りがフワッと広がり、程よい酸味を感じるジューシーな果汁があふれだす。宮崎の太陽をいっぱいに浴び、ひとつひとつ大切に育てられた温もりいっぱいのおいしさだ。 旬 12月 1月...»
温州みかんの極早生系統である”日南1号”は、宮崎県で発見された品種で、晩夏9~10月に出荷される。栽培過程で、果樹園の土壌水分を調整するマルチシートを地表に敷くことで雨水が入りすぎるのを防ぐ一方、地中の水分を程よく蒸発させることで、実に甘みが凝縮し、さわやかな香りと豊かな風味を持つみかんに育つ。また、地表に敷くシートを白色にすることで太陽光を反射させ、実により多くの光が当たるような工夫がされている。これにより、濃オレンジ色が鮮やかなみかんが育つようだ。 旬 9月 10月...»
温度変化に敏感で、傷がつきやすく、栽培が難しいといわれる”パパイヤ”は、熱帯アメリカが原産で「天使のフルーツ」や「メディカルフルーツ」とも称される栄養豊富な果物。宮崎県清武町では、10メートル程にまで生長するパパイヤの木を、地を這わせるようにロープで固定することで、ハウス内に収めて育てており、清武町が独自の栽培法だ。ハウスで育ったパパイヤは、瑞々しくてやわらかく、さわやかな甘さが楽しめる。そのまま食べるのはもちろん、サラダに入れたり、生ハムで巻いてもおいしい。 旬 5月 6月 7月...»
秋から冬にかけて休耕田となる時期の土地を利用して作られるのが串間の“水田ごぼう”。一般的なごぼうの長さは約1メートル程だが、水田ごぼうの長さは約60センチと短めなのが特徴だ。水田ごぼうは収穫すると、すぐに乾燥防止とアク抜きのため、水に浸される。その後、土を落とし、一本一本手作業で丁寧に洗っていくと、徐々に白いごぼうが姿を現す。この収穫後の手間を惜しまず作業を行うことで、やわらかく、香りが良い水田ごぼうが楽しめる。草間の生産者のイシオシ料理は“ごぼう南蛮”。宮崎を訪れた際は味わいたい。 旬 11月 12月1月 2月 3月 4月...»
その昔、佐土原藩を中心に栽培されていたことからその名がついたとされる”なす”で、なめらかな食味で味が良いと親しまれていたが、栽培環境に敏感で色と果形が揃いづらく、収穫量も少なかったため、徐々に姿を消して幻の野菜となっていた。そのおいしいなすを復活させようと生産を再開したのが、現佐土原町の研究会。やわらかく舌の上でほぐれるようなプルンとした食感で、格別の下触りと甘みが楽しめ、焼きなすや子なすの一夜漬けといったシンプルな料理でもおいしい。 旬 8月 9月...»
“つわぶき”は日本原産のキク科の多年草。ふきに似た形で、温暖な海に近い山地に自生している山菜だ。秋から冬にかけて、可憐な黄色の花が咲くつわぶきは日南市の市花に選ばれ、地元の人々にも親しみ深い。古くから春の山菜として食用にされているが、近年ではハウス栽培も盛んに行われ、年中食べることができるようだ。調理はふきと同じ要領でされるが、味は、ふきとは違ったつわぶきならではの野趣あふれる独特の香りと苦みが楽しめる。煮物や炒め物にも使われ、そのバリエーションは広い。...»
”都城のらっきょう”は宮崎県内一の生産高を誇っている。毎年、9~10月に植え付けを行い、越冬して翌年5月上旬から収穫が始まるというらっきょう栽培は、ほとんどが手作業。根と葉の部分を包丁で一房ずつに切り分ける作業も、単純に見えてコツがいるため機械化は難しいという。土を流した白いらっきょうは、甘酢や塩に漬けられるのが一般的だが、刻んで酢味噌とあわせてシャッキリ感を楽しんだり、軽く衣をつけて天ぷらにすれば、ほくほくとしたやわらかな新しい味わいが楽しめる。...»
”オクラ”は栽培に使う肥料や湿度だけでなく、収穫後の扱いにも丁寧さが求められるデリケートな野菜。宮崎県串間では、大勢の生産者がその栽培に取り組んでおり、知恵と工夫を持ち寄って上質なオクラ作りに励んでいる。串間のオクラの収穫時期は5~11月頃まで約半年間に渡るが、最盛期には1日で1センチ以上も大きくなり、10アール程の畑から毎日1000本近くも収穫されているという。シャキシャキとした食感とサッパリとした味わいがさわやかで、多糖類や必須アミノ酸が豊富なので夏のスタミナ源としてもおすすめだ。 旬 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月...»
宮崎県南部に位置する串間市で、昭和40年代から栽培されてきた“ヤマダイかんしょ”。日当たりと水はけの良い、鉄分を含む火山灰土壌で形成された台地が、さつまいもの栽培に適していることなどから、この地で急速に栽培が根付き、現在では、全国トップクラスの生産量を誇る串間ブランドとして知られている。品種は”宮崎紅”が使われ、健康なウイルスフリー苗から育てあげ、収穫後に60~90日間をかけて、気温13度ほどに保たれた貯蔵庫で寝かせることで糖度が上げられる。その味は、風味豊かでほっくりとした甘みが美味だ。...»
クヌギ等の木に穴を開け種駒を打ち込み、しいたけの菌が木の中に拡充するまで1年ほど伏せ込みをすることで、気温の変化など、自然に近い環境の中で発生する”しいたけ”。宮崎の水と太陽を光で大事に育てられている。おがくず等で菌床栽培されるしいたけに比べて形は不揃いだが、歯応えや味、風味が格段に良く、特に乾燥しいたけにすると、栄養価が高く、凝縮された旨みを持つため、市場でも高い評価を得ている。生しいたけはしょうゆバター焼きやしゃぶしゃぶ等、乾燥しいたけは煮物にするとおいしく食べられる。 旬 11月 12月 1月 2月 3月 4月...»
深い緑の間から差す木漏れ日と、澄んだ山の空気の中で大きく成長する”キクラゲ”は、島津藩の史跡が残る都城市山之口町で栽培されている。水分量が栽培に大きく影響し、雨が多くても少なくてもダメだというキクラゲは国産ものが少なく、全国的にも希少だ。キクラゲは中華料理の名脇役として華を添えるイメージだが、コリコリとした食感は調理法を問わず、良いアクセントになり、里いもや人参など山の幸と一緒に煮てもおいしく食べられる。...»
霧島酒造を代表する豊かな自然に育まれた本格いも焼酎”霧島”。独自の技術を用いて作ったいも麹焼酎の原酒をブレンドすることで、いも本来のどっしりとしたコク、高い香りが楽しめる仕上がり。原料に、南九州の広大な畑で栽培したサツマイモ“黄金千貫”と、都城盆地の地下150メートルから湧き出る“霧島裂罅水”を仕込み水や割り水に使用することで、適度にミネラルと炭酸ガスを含んだ酵母菌の発酵に最適な条件を備えている。「あまみ・うまみ・まるみ」を持ついもらしさを引き出すために、焼酎6:お湯4で注ぐお湯割りがおすすめだ。...»
無農薬で有機肥料を用いて栽培されるさつまいも“宮崎紅寿芋”と、国産の米麹を原料に、伝承の大甕(かめ)で仕込まれた本格焼酎が”甕雫(かめしずく)”。いも焼酎でありながらフルーティな味と香りで、女性にも親しみやすい気品あるさわやかな味わいが特徴だ。宮崎の大地と太陽が育んだ豊潤な味わいは、和食だけでなくフレンチの魚料理などのサッパリとした洋食にあわせるのもおすすめ。気取らずに柄杓ですくって手軽なグラスに注んで楽しみたい。柄杓ですくうスタイルは、パーティなど人が集まる席でも活躍してくれる。...»
大量生産を行わず、「じっくり少量」をコンセプトに造られているいも焼酎で、その名の由来でもある杜氏の「潤平」氏が、清酒蔵で修業していた頃の経験をいかして作られた特製の白麹と、大束地区で栽培された”紅芋寿”で作られるのが”杜氏潤平”だ。古酒と新酒をブレンドせず、毎年できた分だけをビン詰めして出荷しており、繊細で華やかな香りと、やわらかく上品な甘さ、程よい余韻を楽しめることから、全国の焼酎ファンの心を掴んでいる。...»
南九州の文化である本格焼酎の真髄を伝承する蔵元「寿海酒造」。ここの人気の焼酎が、太陽の国、宮崎県串間市の豊かな大地で育った赤いも(宮崎紅)を主原料にして、白麹と工場内に自噴する湧き水で仕込んだいも焼酎“ひむか寿”だ。原材料の宮崎紅が収穫されるのは9~10月頃。土から掘り起こしたあと、貯蔵庫で一時的に保管してデンプンを眠らせることで、「栗よりも甘い」といわれる宮崎紅の甘みを引き出してから、醸造に使われるという。まろやかな味と芳香な香りが楽しめるひむか寿は、女性へのおみやげにもおすすめだ。...»
甘藷(さつまいもの別名)の”黄金千貫”と米麹、そして豊富に湧き出る北郷の湧水を仕込み水に使って作られるいも焼酎。醸造後、大きな甕(かめ)に入れて長期貯蔵をすることで、甕が持つ遠赤外線効果により焼酎がまろやかに熟成し、深みとコクをあわせ持ちながら、すっきりとした飲み口に仕上がる。甘みと香りに優れたまろやかな味わいが楽しめるので、いも焼酎を飲み慣れていない方にもおすすめ。国内外において著名なコンクールでの受賞歴もある。...»
江戸時代末期の創業当時から造り続けられている”松の露”。松の葉から滴る朝露の美しさにちなんで命名されたという本格いも焼酎で、厳選した甘藷(さつまいも)を主原料に、伝承の技と最新の技術を融合させて造られているという。昔は感覚のみを頼りに手造りしていた麹を、データ化された緻密な計算によって温度や水分を調整し、安定した高品質の状態に仕上げている。まさに伝統と最新技術が織り成した銘酒というのに相応しい焼酎だ。...»
宮崎県で唯一といわれる「土蔵造り」の醸造蔵で、伝統的な甕仕込(かめじこみ)・甕貯蔵(かめちょぞう)で造られているいも焼酎だ。気候と風土に根差した手造りの古老の味を頑なに守り続け、その年に造られた焼酎だけをビン詰めにして出荷している。土蔵造りの醸造蔵は、抜群の断熱効果を発揮して、南国特有の太陽の熱い陽射しを遮り、蔵内の温度を保つ。これにより、もろみの発酵や、蒸留した焼酎の熟成などが安定し、おいしい焼酎がうまれるということだ。...»
少量手造りにこだわり、一次仕込み、二次仕込みとも「甕壷(かめつぼ)」による伝統的な製法で丁寧に仕込まれているいも焼酎。ほのかに香るいも独特の甘い心地よい香りと、口に含んだ時に香ばしさが感じられ、やわらかな甘みと程よいコクがありつつも、すっきりとしたキレがある仕上がりだ。平成7年に発売された”平蔵”は、平成6年に6代目の社長が蔵を受け継いだことを記念して造られたもので、「平成の蔵」を略して名付けられたそうだ。...»
いも焼酎造りが盛んな宮崎県内では珍しく、麦焼酎にこだわり続けている「柳田酒造」。その代表銘柄が大麦焼酎の”駒”。厳選された九州産の二条大麦を100%使用し、霧島山系の地下水を仕込水に使った、体に優しい弱アルカリ性の焼酎だ。大麦が持つ個性がいきた端麗な味わいに仕上げるために、低温で蒸留させてたあと、独自の技術によりろ過、熟成を行っている本格派焼酎。フルーティな香りと上品な旨み、キレのある後味を堪能してもらいたい。...»
日本の美林としても名高い飫肥杉(おびすぎ)の林がある宮崎県日南市は、手つかずの大自然が多く残る緑豊かな土地。この飫肥杉が茂る林の地下から「宮崎の名水21選」にも選ばれる良質の清水が湧き出ており、その水から造られるいも焼酎が“飫肥杉”である。独自の甕(かめ)で貯蔵される“飫肥杉”は、遠赤外線効果と陶器に含まれるマンガン・鉄などの物質により熟成され、いも独特のクセがなく、軽い口当たりでさわやかな香味が楽しめるソフトな味わいに仕上がっている。日南...»
宮崎県南部に位置する日南市は焼酎造りが盛んな地域としても知られ、いもを中心に、麦、そばなど豊富な種類が作られており、海外のコンクールで入賞する蔵元もある。宮崎の焼酎は、飲み口はまろやかで、飲みやすいものが多いため、色々な料理にあい、料理の味を引き立たせながらも焼酎の味わいがしっかりと残るのが特徴。水割り、お湯割り、ロックなど、それぞれの飲み方により味も変わるため、自分にあった飲み方を見つける楽しみも焼酎ならでは。好みの焼酎を宮崎の旬の食材とともに味わいたい。...»
飫肥でうまれた伝統の手焼き菓子。特徴ある形は飫肥城の松をイメージしたと伝えられている。添加物を一切使用せず、原料にはもち米と砂糖のみを使い、大正時代から伝わる型と手法を守りながら、1枚1枚丁寧に焼き上げられている。一般的な硬めの“せんべい”とは異なり、“飫肥の手焼きせんべい”はウエハースのような軽い食感。ほのかに甘く、2枚あわせたせんべいの間には蜜が塗られており、上品な甘さが楽しめる。観光客のおみやげとしてだけではなく、地域の人々からも長年愛され続けている素朴で飽きのこない伝統菓子だ。...»
代々受け継がれる秘伝の煮汁で香り高く仕上げた宮崎名物。昭和28年の発売以来注ぎ足しの煮汁で作られている。噛むほどに口いっぱいに広がる煮汁が鶏ガラスープで炊いたご飯とよく合う、宮崎の香りを堪能できる駅弁。 【購入できる駅】宮崎駅...»
伝統の味が多い宮崎に新しく生まれたヒット商品が「チーズ饅頭」だ。今では宮崎の郷土菓子として定着し、特に女性人気が高い。さくさくの皮であんこの代わりにクリームチーズを包んだお菓子。一見ミスマッチに思えるがそれが逆に人気となったといえる。味の秘密は動物性チーズではなく植物性を使っていること。さっぱりヘルシーで食べやすい。宮崎に立ち寄る航空会社のCAたちからブームが起きたとも言われ、今や知名度は全国区だ。舌の肥えた彼女たちをとらえて離さない宮崎発の新たな土産ものはぜひ一度は味わってほしい一品。...»
「宮崎紅」は、宮崎特産のサツマイモだ。あざやかな紅の皮と黄色のコントラスト、流線型の形、クリのような肉質と甘みが特徴で、焼き芋用としても向く。その自慢の芋を使用した「地産地消銘菓」の名前は「ポテセレブ」。上がスイートポテト、下が黒ゴマペースト入りの2層にわかれたケーキが、口の中でとけあって、おいしさのハーモニーを奏でる。無駄に手を加えず,芋の良さを生かしていて、地元のみならず、広くお芋好き、焼き芋好きに好評を得ているスイーツだ。...»
宮崎を代表する観光地のひとつで、奇岩「鬼の洗濯板」に囲まれた、周囲1.5キロほどの小さな島「青島」の名物が”青島ういろう”。1877年(明治10年)頃から、青島神社の参拝客向けのお茶請けに、もち菓子を出していたのが始まりといわれ、長い歴史がある。しゃく米を主原料として、添加物等は一切使わずに砂糖のみを加えて作られており、上白糖を使った白と、黒砂糖を使った黒がある。時期によっては多少硬くなるが、パッケージのまま沸騰したお湯に入れて、5分ほどゆでたあとに冷水で冷やせば、作りたての味が再現される。...»
50年近く前、溶かしバターの中に落としてしまった薄焼きせんべいがおいしかったことから生まれた「青島せんべい」。宮崎が新婚旅行のメッカだった昭和の時代から親しまれている銘菓だ。パリッと焼いた洋風せんべいと洋酒を入れたクリームの香りが調和した味わいは、時代の好みに合わせて研究されているからこそ、長く人気を保っている。定番はホワイトとナッツの2種類入り。姉妹品の「フルーティ」は、宮崎の完熟マンゴー、日向夏ミカン、いちごの果実クリームをサンドして、一箱で南国宮崎の3種類の美味しさが楽しめる。...»
お米の粉を生地にして、あんこを包んだ棒状のお菓子で、高岡名物。材料は米粉と小豆と砂糖で、米粉を使った餅の部分は非常にやわらかく、一度口に入れると病み付きになる食感。餅に包まれたこしあんは添加物などを一切使用しておらず、あんこの自然の甘さで、甘い物が苦手な方にもオススメ。長饅頭は昼過ぎには売り切れてしまうほど人気があり、宮崎でもちょっぴりレアな和菓子。お土産にもよいが、1日経つと乾燥してしまうので要注意。...»
約30年前にうまれたなんじゃこら大福。お菓子の日高が開催した“大福まつり”で社長自らが発案した大福。当時すでに人気だった「苺大福」「栗大福」「クリームチーズ大福」をひとつに合わせて、大きな大福にした。友人に試食をしてもらったところ、第一声が「なんじゃこらー!」と発言したのがそのまま商品名となり、今ではお菓子の日高の看板商品となっている。中にいちごと栗とクリームチーズが入った、こぶし台サイズの大福です。中の具材と外側の柔らかい求肥がなんともいえないおいしさです。...»
おみやげ店でも目を引く、コーヒーカップから顔を覗かせたかわいらしい”もち”風のキャラクターが施されたパッケージの”カフェもっち”。名前のとおり、もちの中にカフェオレ風味のあんと生クリームが入ったスイーツで、和と洋の味わいが一度に楽しめる宮崎うまれの大福だ。控えめの甘さで、何個も食べられるという軽さも人気の秘密。冷凍すれば日持ちするため、おみやげにもおすすめ。カフェオレ味以外にも”日向もっち”や”ムラサキ芋もっち”など、地元宮崎の素材を使ったものもチェックして欲しい。...»
宮崎県宮崎市佐土原町に伝わる銘菓で、米の粉を練った物をあんで挟み挟み蒸しあげる、くじらの形に似せて作られた蒸し菓子。それほど甘くなく、素朴な味で美味しい。日持ちがしないので「菓子の刺身」とも呼ばれる地元でしか買えないレアなお菓子で、昔ながらの製法で300年以上の伝統の味が満ちている。江戸時代の島津五代藩主惟久が幼少の頃、生母が「我が子が大海を泳ぐ鯨のように力強くたくましく育つように」という願いを込めて作らせたのが由来とされている。以来佐土原藩では、毎年端午の節句に縁起物とする事を例とするようになった。...»
青島神社は、宮崎県宮崎市青島に位置する神社です。青島のほぼ中央に鎮座し、島全体を境内とする珍しい神社です。旧社格は村社で、現在は神社本庁の別表神社としてその地位を確立しています。 概要 青島は、周囲約1.5kmの小さな島ですが、熱帯・亜熱帯植物の群生地として国の特別天然記念物に指定されています。全島がこの特別天然記念物の範囲内にあるため、訪れる人々はその豊かな自然と共に、神聖な場所としての歴史と信仰に触れることができます。 祭神 青島神社には、天津日高彦火火出見命(あまつひだかひこほほでみのみこと)とその妃神である豊玉姫命(とよたまひめのみこと)、そして塩筒大神(しおづつのおおかみ)が...»
シーガイアは、宮崎県宮崎市山崎町浜山にあるリゾート施設で、2024年現在の正式名称は「フェニックス・シーガイア・リゾート」です。この名称は、英語で「海」を意味する「Sea」と「地球」を意味する「Gaia」を組み合わせた造語です。竣工・開業当初の名称は「宮崎シーガイア」であり、観光県・宮崎の復興を目指して総合保養地域整備法(リゾート法)の第1号指定として建設されました。官民一体の巨大プロジェクトとして、フェニックスリゾートが運営を担当し、宮崎県や宮崎市が出資する第三セクターとして設立されました。 施設概要 シーガイアは宮崎市一ツ葉地区に位置し、防風林として植樹されていた海岸部の松林を伐採して...»
宮崎市フェニックス自然動物園は、宮崎県宮崎市に位置する動物園で、フェニックス・シーガイア・リゾートに隣接しています。この動物園は、地域の自然や動物との触れ合いを楽しむことができる場所として、多くの観光客や地元住民に親しまれています。 園内施設とエリア 動物展示ゾーン 宮崎市フェニックス自然動物園の動物展示ゾーンでは、多種多様な動物たちが自然に近い環境で飼育されています。来園者は、動物たちが生き生きと過ごす姿を間近で観察でき、自然との共生を感じることができます。 園内の動物たち フェニックス自然動物園には、以下のような多種多様な動物たちが飼育されています。 哺乳類 アジアゾウ ...»
宮崎県総合博物館は、宮崎県宮崎市に位置する県立の総合博物館です。自然史、歴史、民俗などの展示を通じて、地域の文化や自然を紹介しています。屋外には、民家園と呼ばれる伝統的な民家が移築・復元され、歴史的な雰囲気を楽しむことができます。設計は坂倉準三によるもので、鉄筋コンクリート2階建の建物となっています。 沿革 宮崎県総合博物館の歴史は、1951年に開館した宮崎県立博物館から始まります。その後、1968年に西都原資料館(考古資料室)が開館し、1971年に現在の宮崎県総合博物館が開館しました。当初は、考古、歴史、民俗、自然、美術の各部門をカバーしていましたが、1995年に美術部門が独立して宮崎県...»
住吉神社は、宮崎県宮崎市塩路にある神社で、旧社格は村社です。全国の住吉神社の元宮を称し、それを示す「元」の紋が代々受け継がれています。 概要 住吉神社は、『古事記』や『日本書紀』に記された「伊邪那岐の大神、筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原(檍原)に禊ぎ祓えたまいしに」という伝承に基づいて建立された神社です。境内は広大で、阿波岐原の地を含む敷地を有しており、南には住吉三神の父・イザナギ(伊弉諾、伊邪那岐)神を祀る江田神社があります。祭神の父子関係を含め、両社の結びつきは非常に深いとされています。 この地は古来より住吉三神が誕生した場所とされ、全国の住吉神社の元宮である証として「元」の紋が神殿...»
宮崎県庁舎は、宮崎県宮崎市に位置する広域自治体である宮崎県の役所、つまり宮崎県庁の本庁舎および別庁舎群の総称です。この庁舎群は、県の中枢機能を担う施設として、歴史的にも重要な建物が集まっています。 概要 宮崎県庁舎は、宮崎市の中心市街地に位置し、橘通、旭、宮田町など、官公署が集中する地区にあります。1932年に建設された本館をはじめ、1号館から10号館、附属棟、防災庁舎、議会棟、県企業局庁舎など、16棟の建物に分散して、県の業務が行われています。 特に、本館は1932年に建設された歴史的な建物であり、現役の県庁本庁舎としては日本で4番目に古いものです。2007年に東国原英夫が宮崎県知事に...»
平和台公園は、宮崎県宮崎市下北方町の丘陵地に位置する広大な都市公園です。この公園は、宮崎県総合文化公園と共に「パークマネージメント宮崎」が管理しており、自然環境と歴史的遺産が融合した貴重な場所として親しまれています。また、宮崎交通によるアクセスも整備されており、県内外から多くの人々が訪れます。 芝生広場と平和の塔 平和台公園は、象徴的な「平和の塔」(旧称:八紘之基柱、八紘一宇の塔)で広く知られています。この塔は、平和台公園の中央にそびえ立ち、訪れる人々に歴史の重みと平和の重要性を感じさせるスポットです。 平和台公園の歴史 平和台公園の多くの土地は、もともととある一家の所有地でした。19...»
宮崎科学技術館は、宮崎県宮崎市宮崎駅東1丁目に位置する市立の科学館です。この施設は天文学をメインテーマとしており、「コスモランド」という愛称で親しまれています。宮崎中央公園(文化の森)敷地内に位置し、世界最大級のプラネタリウムを併設しているほか、屋外にはH-Iロケットの実物大模型が展示されています。 施設概要 宮崎科学技術館は、1987年(昭和62年)8月2日に開館しました。子どもたちに科学技術と宇宙への関心を持ってもらうことを目的として設立され、宮崎市から指定管理者として委託された公益財団法人 宮崎文化振興協会が管理・運営を行っています。 プラネタリウム 3階に位置するプラネタリウム...»
宮崎県立美術館は、宮崎県宮崎市に位置する県立の美術館です。この美術館は、地元の芸術家の作品をはじめ、国内外の優れた芸術作品を所蔵・展示しており、地域の文化拠点として重要な役割を果たしています。美術館の設計は岡田新一が手掛け、この設計で彼は日本芸術院賞を受賞しました。 美術館の概要 宮崎県立美術館は、宮崎県総合文化公園内に位置し、周囲には図書館や芸術劇場(メディキット県民文化センター)などの文化施設が集まっています。美術館の敷地面積は34,699平方メートル、建築面積は3,428平方メートル、延床面積は10,333平方メートルで、地下1階、地上3階の構造を持ち、全高は23メートルです。施工は...»
江田神社は、宮崎県宮崎市阿波岐原町に位置する由緒ある神社です。神社の歴史は古く、式内社としての格式を持ち、旧社格は県社に指定されています。この神社は、日本神話に深く根ざした神聖な場所として知られており、地元の人々からも厚く信仰されています。 祭神 主祭神 江田神社の主祭神は伊邪那岐尊(いざなぎのみこと)です。伊邪那岐尊は、日本神話において天地開闢(てんちかいびゃく)に関わる重要な神であり、日本列島や神々を創造したとされる神です。 配祀神 配祀神としては伊邪那美尊(いざなみのみこと)が祀られています。伊邪那美尊は寿永2年(1183年)に増祀された神で、主祭神である伊邪那岐尊の妻神です。...»
大淀川学習館は、宮崎県宮崎市下北方町に位置する科学館で、主に大淀川流域の自然に関する展示を行っています。宮崎市の自然環境を学ぶための施設として、市民や観光客に親しまれています。 施設概要 大淀川学習館は、宮崎市を流れる大淀川の生態系について市民の理解を深めるために設立されました。館内には、子どもたちが学習する場として利用されるだけでなく、親水施設としても活用されています。 屋外施設 館の周囲には、「大淀川水辺の楽校」と呼ばれる親水エリアが広がっており、ここでは市民が大淀川の自然を身近に感じながら学ぶことができます。また、反対側の山側には「里山の学校」という市民緑地があり、自然観察や自然...»
青島亜熱帯植物園は、宮崎県宮崎市青島地区に位置する、豊富な亜熱帯植物を楽しめる植物園です。この植物園は「宮交ボタニックガーデン青島」という愛称でも親しまれており、青島の対岸に広がっています。青島には特別天然記念物に指定されている亜熱帯性植物群落が自生しており、その環境を再現したかのように、ビロウなどの亜熱帯植物が園内に植栽されています。 青島亜熱帯植物園の植物 外苑の植物 外苑では、150種、8,000本に及ぶ多様な植物が植栽されています。ビロウをはじめ、青島に自生する10種類のヤシ科植物が見られるほか、宮崎県の県木であるフェニックスや県花のハマユウ、そしてランタナやハイビスカスなどの亜...»
宮崎県総合運動公園は、宮崎県宮崎市大字熊野に位置する広大なスポーツ施設群を有する県立の総合運動公園です。この公園は、県が所有する各種スポーツ施設を中心に、運営管理は宮崎県公園協会および宮崎県スポーツ施設協会が担当しています。 概要 宮崎県総合運動公園は、宮崎市南部の沿岸に位置し、総面積は約13.7ヘクタールにおよびます。清武川河口右岸から加江田川河口左岸に至る南北2kmの広がりを持ち、東西平均幅は約600メートルに達し、東側は日向灘に面しています。 公園内には近代的な設備を備えた多種多様なスポーツ施設が整備されており、約50万本の樹木が植栽されることで、豊かな緑に囲まれたスポーツ公園とし...»
橘公園通りは、宮崎県宮崎市にある道路で、宮崎市役所前の橘橋北詰(国道220号)から、同市松山2丁目の日豊本線までの約800メートルにわたって大淀川の左岸(北側)を走る通りです。この道路は、大淀川沿いに整備された橘公園(たちばなこうえん)に隣接しており、市民や観光客に親しまれています。正式な行政上の路線名は「宮崎市道川原通線(かわはらつうせん)」であり、道幅は約7メートルです。 大淀川と橘公園 橘公園通りの南側には大淀川が流れ、川沿いには芝生が広がる植栽帯としての橘公園が整備されています。この公園は太平洋戦争後の復興土地区画整理の一環として、宮崎県によって整備され、1948年6月23日に供用...»
宮崎県東諸県郡に位置する国富町は、自然と歴史が調和する美しい町です。江戸時代には天領として繁栄し、現在もその歴史的な風情を残しつつ、農業と先端産業が共存する町として発展しています。ここでは、国富町を訪れる際に見逃せない観光スポットや名所、そして町の自然や文化について詳しくご紹介します。 1. 自然の宝庫:国富町の地理と気候 国富町は宮崎市の北西に隣接する内陸部に位置し、町域は北西から南東にかけて細長く広がっています。南側には広大な宮崎平野が広がり、特に台地部が多く存在します。一方、北西部は九州山地の一部を形成しており、標高1000メートルを超える山々が連なっています。町域南部には九州一の清...»
綾城は、宮崎県綾町に存在した日本の山城です。その築城は1331年から1334年にかけて行われたとされ、足利尊氏の家臣であった細川小四郎義門が築いたと言われています。また、綾城は伊東四十八城の一つとしても知られ、別名「竜尾城」とも呼ばれています。現在ではその一部が復元され、当時の姿を想像しながら見学することができます。 綾城の歴史 築城と細川小四郎義門 綾城は、足利尊氏の家臣であった細川小四郎義門が築いた城として知られています。彼の子である細川義遠は「綾氏」を名乗り、数代にわたってこの地域を支配しました。その後、綾氏は伊東氏の配下となり、綾城は「伊東四十八城」の一つとして伊東氏の支城となり...»
宮崎県東諸県郡に位置する綾町は、豊かな自然と有機農業を基盤とした町おこしの成功例として全国的に知られています。この町は、自然との調和を重視し、地域の魅力を最大限に活かした観光地としても人気があります。 自然と歴史が織り成す綾町の背景 自然豊かな環境 綾町は九州山地に位置し、町の北部には国内最大級の規模を誇る「綾の照葉樹林」が広がっています。この照葉樹林は、2012年にユネスコエコパークに登録され、貴重な自然資源として保護されています。また、町の南部は宮崎平野の西端に位置しており、綾北川や綾南川(大淀川の支流)などの美しい河川も町内を流れています。 歴史の流れ 綾町の歴史は奈良時代にま...»
照葉大吊橋は、宮崎県東諸県郡綾町にある本庄川(綾南川、大淀川の支流)に架かる吊橋です。この吊橋は、土木学会デザイン賞 2004 優秀賞を受賞しており、綾町を訪れる観光客にとっても重要な観光名所の一つです。 概要 1984年3月28日、照葉樹林一帯が九州中央山地国定公園に指定された後、照葉大吊橋は建設されました。この吊橋は、長さ250.0m、高さ142.0mの鋼製吊橋であり、歩行者専用の橋です。その高さ142.0mは、当時、歩行者専用の吊橋としては日本で2番目の高さを誇り、吊橋の周囲には「歩く吊橋 世界一」や「照葉樹林の自然 日本一」と彫られた石碑があります。 景観と特徴 この吊橋から見...»
青島温泉は、宮崎県宮崎市の青島地区に位置する温泉で、豊富な湯量を誇ることで知られています。この地域はかつて新婚旅行の人気スポットとして多くの観光客に親しまれ、現在でも青島の名勝地やスポーツキャンプなどで多くの訪問者が訪れています。 青島温泉の温泉街 青島温泉街は、青島を中心に日向灘(ひゅうがなだ)沿いに広がる温泉地で、豊かな自然とともに温泉を楽しむことができます。青島地区は、新婚旅行のメッカとして知られた時代もありましたが、現在でもその魅力を失うことなく、多くの観光客を惹きつけています。 JR九州日南線・青島駅周辺 JR九州日南線の青島駅周辺には、宿泊施設や観光ホテルが点在しており、そ...»
鵜戸神宮は、宮崎県日南市に位置する由緒ある神社です。旧社格は官幣大社で、現在は神社本庁の別表神社に指定されています。本殿は日向灘に面した断崖の中腹にあり、岩窟(海食洞)内に鎮座しているという珍しい構造を持つ「下り宮」です。この地域の海岸は、自然の力によって形成された海食洞や波食棚が多く、名勝に指定されています。 「鵜戸」の名称の由来 「ウド」という名称は、空(うつ)、洞(うろ)という言葉に通じ、内部が空洞になった場所を意味しています。祭神である「鸕鷀(う)」が「鵜」を意味するため、これに由来して「鵜戸」の字が充てられています。かつては「鵜戸権現」とも呼ばれていましたが、1868年(明治元年...»
日南海岸国定公園は、宮崎県南部から鹿児島県に至る美しい海岸線を有する国定公園です。この公園は、宮崎県の青島や都井岬、鹿児島県の枇榔島など、豊かな自然と歴史的な景勝地が数多く含まれています。1955年6月1日に国定公園として指定され、長年にわたって多くの観光客を魅了してきました。 日南海岸国定公園の位置 日南海岸国定公園は、宮崎県南部から鹿児島県の志布志湾西岸に至るまで、広範囲にわたる海岸線を含んでいます。このエリアは、黒潮の影響で温暖な気候が特徴で、サンゴ礁や亜熱帯植物が豊富に生息しており、国内外から多くの観光客が訪れます。また、海中の美しさでも知られ、日南海岸海中公園は日本で最初に設置さ...»
飫肥城は、宮崎県日南市飫肥に位置する日本の城で、かつては江戸時代に伊東氏飫肥藩の藩庁として繁栄しました。飫肥城は、シラス台地という地形を活かした平山城であり、幾つもの曲輪を配置した群郭式の構造を持っています。また、伊東四十八城の一つとしても知られています。 飫肥城の起源と南北朝~戦国時代の歴史 飫肥城の歴史は南北朝時代にまで遡ります。この城は、酒谷川河口の油津と河川舟運で結ばれた要地に築かれ、飫肥杉という良材の積み出しの拠点としても知られていました。最初に飫肥城を築いたのは土持氏であり、この城は「飫肥院」とも呼ばれていました。 その後、室町時代末期の1458年、薩摩国の戦国大名であった島...»
飫肥は、宮崎県日南市に位置する歴史的な地区であり、「九州の小京都」として多くの観光客に愛されています。この地域は江戸時代の城下町の風情を今に残しており、その美しい町並みは重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。 飫肥の概要 飫肥は、宮崎県南部の日南市に位置し、かつては那珂郡飫肥村として知られていました。この地域は、飫肥城を中心とする旧城下町であり、江戸時代から続く歴史的な風致と美しい地割が現在も多く残っています。そのため、1977年に九州で最初の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、今も多くの観光客が訪れる観光名所となっています。 飫肥の地理と歴史 飫肥は、平安時代に開拓された藤...»
豫章館は、宮崎県日南市飫肥城址の大手門の前に位置する歴史的建造物です。この建物は日南市飫肥伝統的建造物群保存地区内にあり、日南市の指定文化財にも指定されています。江戸時代後期からの歴史を持ち、格式の高い武家屋敷としての特徴を残しています。 歴史的背景 伊東家と豫章館の由来 豫章館は、江戸時代後期に飫肥藩の藩主であった伊東家一門の主水家の屋敷として建てられました。1869年(明治2年)、第14代藩主・伊東祐帰が藩知事に任命された後、城内から父・祐相とともにこの屋敷に移り住みました。屋敷の名称「豫章館」は、邸内にあった樹齢数百年の大楠(おおぐす)に由来し、祐相によって名付けられました。 日...»
堀川運河は、宮崎県日南市に位置し、広渡川と油津港を結ぶ全長984m、幅約30mの運河です。この運河は、江戸時代初期に木材を効率的に運搬するために掘削され、現在でもその歴史的な役割と景観で多くの観光客を魅了しています。 堀川運河の歴史 江戸時代初期、日本国内の政情が安定し、建築活動が活発になる中で木材の需要が急増しました。特に、飫肥藩(おびはん)では、その良質な杉材である「飫肥杉」が全国的に評価され、日本各地に供給されていました。この杉材は領内の山々で伐採され、広渡川を使って河口まで運ばれましたが、河口から集積地である油津港までは大節鼻と呼ばれる岬を迂回しなければならず、約5kmにわたる海上...»
宮崎県日南市南郷町中村乙に属する「大島」は、日向灘に浮かぶ美しい島で、別名「日向大島」とも呼ばれています。この島は、離島振興法に基づく「宮崎県離島振興計画」において、築島(串間市)とともに「南那珂群島」として離島振興計画の対象地域に指定されています。 大島の概要 大島は、日南市の中心部から南東に約7km、また本土沿岸の日南市南郷町から東に約2.5kmの位置にあり、外海に面した本土近接型の離島です。基幹産業は漁業で、離島振興法に基づいて港湾整備や簡易水道、電気などのインフラ整備が進められてきました。最盛期には300人を超える住民が島で暮らしていました。 しかし、2015年には最後の住人が島...»
関之尾滝は、宮崎県都城市関之尾町に位置する美しい滝で、日本の滝百選の一つに選ばれています。滝は母智丘・関之尾県立自然公園内にあり、多くの観光客や自然愛好者に親しまれています。 滝の概要 関之尾滝は、大淀川支流の庄内川にかかり、幅約40m、落差18mの大滝、男滝、女滝の3つから構成されています。これらの滝は約33-34万年前に加久藤カルデラから噴出した加久藤火砕流堆積物の溶結凝灰岩を侵食してできたもので、滝は溶結凝灰岩の柱状節理に沿って流れ落ちる壮観な姿を見せています。 男滝と女滝 男滝は北前用水路の余水吐きとしての役割を果たしており、一方の女滝は取水口として機能しています。女滝は明治時...»
霧島酒造株式会社は、宮崎県都城市に本社及び工場を置く日本の酒造業者です。「品質をときめきに」を企業スローガンに掲げ、主に本格焼酎の製造および販売を行っています。代表的な製品である「黒霧島」「白霧島」などの本格芋焼酎で広く知られています。また、クラフトビールの製造や販売、レストラン事業も手がけています。社名および銘柄の「霧島」は、宮崎県と鹿児島県の県境にそびえる霧島山に由来しています。 焼酎の里 霧島ファクトリーガーデン 霧島酒造が運営する「霧島ファクトリーガーデン」は、訪れる人々に焼酎の歴史や製造工程を体感できる、充実した施設です。 焼酎の里 霧島ファクトリーガーデンの概要 霧島ファク...»
都農町は、宮崎県児湯郡に位置する小さな町で、豊かな自然と歴史、そして魅力的な観光スポットが点在しています。九州山地と日向灘に囲まれた地形は、自然の美しさを感じさせ、訪れる人々にリフレッシュできる場所を提供しています。 都農町の地理と自然 都農町は宮崎市の北北東約40kmに位置し、九州山地の一部である尾鈴山と日向灘に面しています。尾鈴山は都農町のシンボルであり、豊かな自然が広がるエリアです。また、町内を流れる名貫川も町の自然景観を形成する重要な要素です。 尾鈴山と矢研の滝 尾鈴山は日本の名山の一つで、春には「尾鈴山開き」、夏には「キャンプ場開きと滝めぐり」、秋には「もみじ祭り」など四季折...»
宗麟原供養塔は、宮崎県児湯郡川南町に位置する歴史的な供養塔です。この供養塔は、昭和8年(1933年)に国の史跡に指定され、九州の歴史に深い関連を持つ場所として知られています。特に、耳川の戦いとしても知られる「高城合戦」における戦没者を供養するために建立された重要な史跡です。 宗麟原供養塔の歴史 高城合戦と供養塔の建立 宗麟原供養塔は、天正6年(1578年)11月12日に行われた九州争覇戦、「高城合戦(耳川の戦い)」の戦没者を供養するために建立されました。この戦いでは、島津氏と大友氏が激しく戦い、多くの犠牲者を出しましたが、敵味方の区別なくすべての戦死者を供養するために六地蔵塔が建てられた...»
川南町は、宮崎県の中部、児湯郡に位置する町であり、日本三大開拓地の一つとして知られています。地理的には、東側が日向灘に面し、西側は尾鈴山地がそびえ立つ自然豊かなエリアです。歴史的には、平坦で乾燥した丘陵地帯が多いため耕作には適さない地域でしたが、明治時代以降、開拓が進められてきました。 地理と自然環境 川南町は宮崎市から北東に約35kmの位置にあり、河成段丘が海岸付近まで広がる美しい風景を楽しむことができます。町の中心部を平田川が流れ、北端には名貫川が流れています。この「川南」という町名は、名貫川の南に位置していることに由来しています。 町の年間降水量は約2,400mmと豊富で、日照時間...»
木城温泉は、宮崎県児湯郡木城町に位置する温泉施設です。2000年4月に開業したこの温泉施設は、その管理体制の徹底により、2021年2月末現在までレジオネラ属菌の検出による休業を一度も経験していません。この温泉では、毎日5回の塩素濃度検査と2回の湯温測定を行い、営業終了後は全ての浴槽のお湯を抜いて清掃を行うなど、安全で清潔な環境が保たれています。 温泉施設「木城温泉館 湯らら」 施設の名称は「木城温泉館 湯らら」であり、木城町の温暖な気候を活かして、自然と調和した設計がされています。露天風呂を中心にした構造で、大自然の中でリラックスできる環境が整っています。 大浴室は「木の香湯」と「蛍の湯...»
宮崎県児湯郡に位置する木城町は、豊かな自然と歴史に囲まれた町です。町の中央部を流れる小丸川を中心に、美しい風景が広がり、訪れる人々に癒しと安らぎを提供しています。内陸部に位置しているため、海に面していないものの、多くの観光スポットや名所旧跡があり、訪れる価値のある場所です。 地理と自然の美しさ 木城町は宮崎県の中東部にあり、日向灘に近いものの、内陸に位置しています。町を南北に貫く小丸川は、複数の発電用ダムが建設されており、町の重要なエネルギー供給源となっています。町内には尾鈴山などの山々があり、ハイキングや自然散策を楽しむことができます。 小丸川発電所とピノッQパーク 木城町には九州電...»
湯ノ宮の座論梅は、宮崎県児湯郡新富町にある国の天然記念物であり、その独特な歴史と文化的背景から多くの注目を集めています。この梅の木は、1935年(昭和10年)12月24日に国の天然記念物に指定され、現在もその美しさと存在感を保ち続けています。 伝説と歴史的背景 湯ノ宮の座論梅には、神武天皇がこの地を訪れた際に梅の枝を地に突き立てたことが由来とされる伝説が残されています。神武天皇がこの地で湯を召し上がった後、休憩を取った際に突き立てられた梅の枝がその後芽を吹き、現在に至るまで成長を続けているというお話です。この伝説は、梅の木に特別な意味と神聖な印象を与えています。 「座論梅」という名の由来...»
新富町は、宮崎県中部に位置する児湯郡の一町で、宮崎平野を代表する野菜の産地として知られています。本記事では、この地域の観光スポット、歴史、文化について詳しく紹介します。 地理と自然環境 新富町は東側・南側が平野、西側が台地という平坦な地形に恵まれており、町域の約70%を平地が占めています。町の南には一ツ瀬川が流れ、海域は日向灘に面しています。なお、南海トラフ巨大地震が発生した場合、町内の海岸には最大9mの津波が到達することが予測されています。 歴史と文化 新富町は1959年(昭和34年)3月31日に、児湯郡の新田村(にゅうた)と富田村(とんだ)が合併して誕生しました。町の名前はこの二つ...»
西都原古墳群は、宮崎県西都市の三宅、童子丸、右松にまたがる広大な古墳群で、国の特別史跡に指定されています。この古墳群は、日本国内でも最大級の規模を誇り、その歴史的価値から国内外で注目を集めています。 概要 西都原古墳群は、標高約70メートルの台地上に広がる古墳群で、4世紀初頭から7世紀前半にかけて築造されたと推定されています。現存する古墳は319基に及び、その中には前方後円墳31基、方墳2基、円墳286基が含まれています。さらに、横穴墓が10基、南九州特有の地下式横穴墓が12基確認されています。 この地域では、1912年から1917年にかけて、日本で初めて本格的な学術調査が行われました。...»
宮崎県立西都原考古博物館は、宮崎県西都市大字三宅字西都原西に位置する公立の考古学系博物館です。国の特別史跡に指定されている西都原古墳群のすぐそばにあり、古墳群や宮崎県内の遺跡に関する展示や催しを行っています。 概要 西都原古墳群は宮崎県の中央部、西都原台地に広がる大規模な古墳群で、男狭穂塚古墳や女狭穂塚古墳を含む計319基の古墳が造営されています。宮崎県立西都原考古博物館は、この古墳群の考古資料を収蔵・保管し、展示することを目的として、2004年(平成16年)4月17日に開館しました。博物館では、古墳時代だけでなく、その他の時代の様々な考古学テーマに関する展示も行っています。 展示の特徴...»
日向国分寺跡は、宮崎県西都市に位置する古代から近世にかけての寺院跡です。この寺院は、奈良時代に聖武天皇の詔により日本各地に建立された国分寺の一つであり、日向国国分寺としての歴史を持ちます。しかし、明治4年(1871年)に廃寺となり、現在はその跡地が国の史跡に指定されています。 寺院の歴史 奈良時代の創建と背景 日向国分寺は、奈良時代に聖武天皇の命により建立された寺院です。国分寺は、全国の国ごとに設置され、国家鎮護を目的として建てられました。しかし、日向国分寺の具体的な創建時期については記録が残されておらず、明確ではありません。『続日本紀』の天平勝宝8歳(756年)の記述から、741年から...»
えびの高原は、九州南部に連なる霧島山の韓国岳(からくにだけ)、蝦野岳(えびのだけ)、白鳥山(しらとりやま)、甑岳(こしきだけ)に囲まれた盆地状の高原であり、宮崎県えびの市に位置しています。標高約1,200メートルの高地に広がるこの地域は、四季折々の自然美と豊かな生態系で知られています。 地理と地質 えびの高原の地理的位置 えびの高原は、宮崎県えびの市の南東部に位置しており、霧島錦江湾国立公園の一部として保護されています。狭義のえびの高原は、韓国岳北西斜面に広がる面積約0.8平方キロメートルのなだらかな火山性扇状地を指しますが、広義では韓国岳、蝦野岳、白鳥山、甑岳に囲まれた面積約5平方キロ...»
白鳥温泉は、宮崎県えびの市末永に位置する温泉で、えびの市街地からえびの高原へ向かう途中に湧出しています。この温泉は、同名の香川県東かがわ市にあった温泉施設とは異なります。 温泉の概要 白鳥温泉は、霧島連山の一角に位置する白鳥山の中腹にあり、標高600〜700メートルの山中にあります。えびの高原から県道1号を市街地に向けて下る途中に、「白鳥温泉 上湯」と「白鳥温泉 下湯」の2軒の温泉宿があります。どちらの温泉宿も日帰り入浴が可能です。 温泉の種類と効能 白鳥温泉の泉質は、単純酸性泉および単純温泉で、源泉温度は77℃です。以下のような効能があるとされています。 神経痛 筋肉痛 関...»
京町温泉は、宮崎県えびの市(旧国日向国)に位置する歴史ある温泉です。宮崎県を代表する温泉地であり、「京町温泉郷」とも呼ばれることもあります。えびの市や霧島連山に囲まれたこの温泉地は、温泉街の趣を感じながらゆったりとした時間を過ごせる場所として、地元住民や観光客から愛されています。 温泉街の概要 京町温泉の温泉街は、宮崎県内でも規模の大きいものの一つです。しかし、その賑やかな温泉街というよりも、昔ながらの住宅街に中小規模の旅館が軒を連ね、静かな雰囲気が漂っています。周囲には霧島連山がそびえ立ち、自然に囲まれた環境でのんびりと過ごすことができます。 観光地としての役割 京町温泉は観光の中継...»
狗留孫峡は、宮崎県えびの市を流れる川内川の上流部に位置する、約10 kmにわたる美しい峡谷です。この地域は「クルソン峡」とも表記されることが多く、その壮大な自然美と深い歴史が多くの人々に親しまれています。 自然の壮大さと地質 狗留孫峡の源流は、熊本県にある白髪岳に由来しています。川内川が基盤岩である四万十層を侵食し、100m以上の断崖がそびえ立つこの地域では、岩峰や巨石が点在し、特に溶結凝灰岩の分布が見られます。また、峡谷は原生林に覆われており、豊かな自然環境が特徴です。ヤマメやオオサンショウウオなど、希少な動物たちもこの地に生息しており、自然観察に訪れる観光客にとっても魅力的な場所となっ...»
不動池は、宮崎県えびの市に位置する美しい火山性湖沼です。この池は、九州南部のえびの高原北東部にあり、直径約200メートルという大きさを誇ります。周囲を急な斜面に囲まれ、静かな自然環境の中で、その独特の青い水が訪れる人々を魅了しています。 不動池の特徴 不動池は、その周りを高さ約20メートルの急斜面に囲まれた湖沼で、外部から川が流入・流出することはありません。このため、雨の少ない冬の時期には水位が約2メートル低下することがあり、特に1月から2月にかけては池が結氷することもあります。また、池の水質は強い酸性(pH=4.5)を示しており、生物が生息しにくい環境となっていますが、近年その酸性度は弱...»
高鍋城は、宮崎県児湯郡高鍋町にあった日本の城で、平山城に分類されます。その別名は「舞鶴城」、また旧名は「財部城」(たからべじょう)と呼ばれました。この城は、かつて「伊東四十八城」の一つとして知られ、江戸時代には高鍋藩の藩庁として重要な役割を果たしていました。城跡は1939年(昭和14年)に国の風致地区に指定され、さらに1977年(昭和52年)には高鍋町の指定史跡となり、1983年(昭和58年)には「日向百景」の一つに選ばれています。現在では、城跡は舞鶴公園として整備され、多くの観光客が訪れる歴史的なスポットとなっています。 高鍋城の概要 現在の高鍋城の縄張りが確立されたのは、慶長12年(1...»